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フェティッシュの火曜日
 
楽しい時間はどのくらい速く過ぎるか
時をかける俺!(というフレーズは本文とは関係ありません)

 夏休みに3泊4日で旅行に行ったのだけれども、遊んだり食べたり飲んだりしているうちに4日間はあっという間に過ぎてしまった。楽しい時間はすぐ過ぎるのだ。

 逆に、たとえば人に怒られているとき、時間は全然過ぎていかない。あーたっぷり絞られたなー、と思っても、時計を見ると5分くらいしかたってなかったりするのだ。

 楽しい時間は早く過ぎる。辛い時間はなかなか過ぎない。実感としてそんな思いはあるのだけれども、実際のところ体感時間というのはどのくらい変化するものだろうか。実際に計測してみたい。

(text by 石川 大樹



体感時間の3分、実際は何分か

 体感時間のはかり方はこうだ。楽しい時や辛いときにストップウォッチを持って、3分たったと思ったら止める。ストップウォッチの時間が4分であれば、4分の時間がたっているのに3分と感じたわけで、時間はそれだけ速く過ぎている。逆に2分だったら、時間を遅く感じたということだ。

 言葉で説明してもちょっとわかりづらいので、さっそく実例に入ってしまおう。まずは辛いとき、どれだけ時間を長く感じるかの実験からだ。

 

大盛りにできるイタリアンのお店です

おあずけ

 なにかを待っている時間というのは長く感じるものだ。一口に長く感じるといっても、はたしてどのくらいなのか。

 それを計測すべく、編集部メンバーとお昼にやってきた。この日の僕は朝ご飯も抜いて、胃の中は空っぽだ。さて、実験開始。


おいしそうなペペロンチーノ&豚肉を
ただじっと眺める

 注文してしばし待つと、テーブルの上に大盛りのランチプレートが置かれた。僕はじっと見る。ただじっと見る。食べたいけど、我慢。他の人には先に食べ始めてもらった。みんな楽しくおしゃべりしているけれども、僕は完全に上の空だ。口の中にどんどんよだれがたまり、もう我慢できない!となったとき、懐からおもむろに取り出すストップウォッチ。我慢が限界にきたときの時間の進む速さを計るのだ。


2分20秒。(時間の過ぎるスピードが実時間の約0.8倍

 3分たった!と思ったところでストップすると、タイムは2分20秒。2分20秒を3分と感じたということは、やっぱり長く感じている。計算すると、だいたい実時間の0.8倍の速さで僕の時間は進んだのだ。

 要領はわかっていただけただろうか。この「タイムが短いほど時間がたつのが遅く感じる」というのは直感的にわかりにくいので、太字になっている「僕の時間は実時間の何倍のスピードか」の部分を中心に見ていただければ幸いです。それでは引き続き、いろいろな場面で体感時間を計っていきます。

 

走る

 中学や高校でやった持久走大会、走っているのはたかが15分やそこらなのに、ずいぶん長く感じた。冗談抜きで2時間くらい走っていたように思うのだ。改めて体感時間を計ってみたい。


よーい
スタート!

 軽快な走り出し。ちょっと余裕過ぎるかな…と思って途中からスピードを上げたくらいだ。そしてすぐに後悔。走りながらの3分って結構長い。


この辺はまだ余裕があるが
だんだん姿勢がヘナヘナになってきた

 公園を1周半くらいしたあたりで早くも息が上がってきた。公園の端に沿って走っていたのが、だんだん内側に寄ってくる。体が少しでも楽をしようとしているのだ。時間で計っているから距離なんて関係ない、頭ではそれはわかっているのだけれども。

 そんなことを考えているうちに、一瞬タイムのことを忘れてしまっていた。しまった、ちょっと長すぎたか。慌ててストップウォッチを止めると…。


もうだめ!もう3分たった!
結果は、2分36秒40(0.9倍のスピード)

 タイムは2分半強。全然ながすぎることなんてなかった。時間は約0.9倍のスピードで過ぎた。

 これを15分走り続けたら、時間の経過はもっと遅くなって、2時間くらいに感じるんだろうか。興味深い実験だと思うが、全身全霊を込めてお断りしたい。

 

痛いのを我慢する

 最初のお昼ごはんの実験もそうだったが、やはり長く感じるポイントは「我慢」ではないだろうか。僕が考える世界3大我慢、「痛いのを我慢」「熱いのを我慢」「寒いのを我慢」のうち、今回は痛いのを我慢してみよう。


洗濯ばさみでつまんでもらいます

あまりのことに「イテテ」の「テ」まで出ない。イッ、イッッッ


 痛い!洗濯ばさみの口は小さく、細かくつままれた腕は思っていたよりずっと鋭い痛み!ほっぺたつままれた程度のものかと思っていたけど、これは挟まれたと言うより噛みつかれたに近い。洗濯ばさみは容赦なく僕の腕に食い込んでくる。

 あと、ひとつ発見した。人間、痛いと笑う。


もう笑うしかない
自分でもつけてみる工藤さん。もういいよ、3分たった!たったから!

 タイムは1分8秒40。時間は0.4倍のスピードでしか過ぎてくれなかった。ダントツの鈍足ぶりだ。いいわけするわけじゃないが、決して痛いから早く終わらせようと思ったのではない。むしろ、痛いのによく3分もがんばった、って思ってた。でも時計見たら1分。全然がんばってねえ。


痛笑いのまま固まる顔。腕には跡クッキリ


辛い時間の過ぎる速さ・まとめ

  • 食べるのを我慢 … 0.8倍
  • 走る … 0.9倍
  • 痛い … 0.4倍

 辛い時間は長く感じる、それがちゃんと結果にも表れた。次のページでは楽しい時間は早く過ぎるかどうか、検証します。

 

 

 
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