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フェティッシュの火曜日
 
全力で縄文まつりを味わう

縄文オリンピック

「メインイベント」と会場案内にも書かれていた縄文オリンピック。競技内容は1種目。ホタテの貝がら飛ばし!である。


縄文ジロウ、縄文マユコ、と紹介されて驚いた
模範演技、ホタテというのは意外とよく飛ぶ

聞いたことのない注意が飛ぶ

「ギャラリーの方ぁー!ホタテが飛んでくるので注意してくださーい!」と声がとぶ。ホタテが、飛んでくる。ホタテが、飛んでくるのだ。縄文オリンピックとはホタテの貝殻をフリスビーのように遠くに飛ばす競技なのだ。

しかし縄文人がホタテをフリスビーのように飛ばして遊んだのかどうか?イベントの内容を知ったときにわいたそういう疑問はすでにレストランの縄文問題で解決していた。いわば、ここにあるものが縄文なのである。

司会が縄文を名乗る

この競技からイベントの司会が交替したのだが、「司会の縄文ジロウと縄文マユコです。」と聞いて驚いた。頭の中ではそういうこともあるんだろうな、という名前であるが、大の大人に堂々と縄文と名乗られると体の縄文DNAが反応してしまう。

子どもたちとお母さん大盛り上がり

もちろんホタテを遠くに飛ばすことにもメリットはある。誰でもできるのだ。これは子どもたち大喜びである。そしてメインイベントだけあって賞品もある。アイスクリームやらラーメンやら地域の物が色々もらえるんだそうで、こっちはお母さん大喜びである。「○○ちゃんがんばってー!」「すごーい!××くん飛んだー!」とお母さんの声援が聞こえる。

それは地域のこども会で行われるレクリエーションとどう違うのか?というご批判もあることだろう。だが今宙を待っているのはホタテなのである。見よ、空飛ぶホタテを。


本当にみんな楽しんでいた
遠くから見たホタテを飛ばしている人たち

ホタテはこれくらい飛んだのだ、という軌跡を非常にゆっくりと、「ホタテってよく飛ぶんだなあ」とかみしめるようにごらんください(画像クリックでスタート)

丘の上の貝塚と鹿の骨

催し物ではないがこの史跡公園自体の縄文がおもしろい。


順番待ちに飽きて小柳くんが撮っていたものはこちら(クリックで大きな写真が開きます)

そうだ、鹿の骨だ!

子どもの部、お母さんの部が大盛況で成人男子の部がなかなか始まらない。撮影係の小柳くんが違うものを撮影し始めてしまった。子どもじゃないんだから、退屈するなよ。

もちろんほんとの子どもも競技を終えたら退屈していた。「お母さん、鹿の骨見に行っていーい?」というまた聞きなれない言葉が飛んできて思い出した。山の上に鹿の骨があるのだ。ちょっと見に行ってみるか、とそこにあったのは貝塚だった。


貝塚を再現したものが丘の上にある
近くの鹿打ちのおっちゃんが置いてった骨、すごっ!なんか「ざっくばらん」って感じ!持病のこととかここで打ち明けたい!

ガーッ!ウガーッ!

どうしたらいいか分からなくなってとりあえず格好つけてみた

縄文まつりを体験知

今、手元に鹿の頭蓋骨がある。寝そべっているのは貝塚である。遠くには竪穴式住居と、ホタテをフリスビーのように飛ばしている人たちが見える。このとき僕は「ああ、これだな。」と思った。

これに解釈がいるだろうか。これが第11回だて噴火湾縄文まつり、そういうことでいいんじゃないだろうか。


「貝塚って、裸足で歩くと痛いんですかね?」(小柳)
「…痛いんじゃないの?」 (大北)

「あ、痛いですね。」(小柳)
ほーらーなー!全身全霊をこめてほーらーなー! である.。


竪穴式住居で火にあたったりもしながら、次ページではいよいよホタテ投げ

 

 
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