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ちしきの金曜日
 
カスピ海ハーゲンダッツとその他の話

きっかけは薬局ののぼりだった

薬局の前に「ひざが痛い」と書いたのぼりが立っていたのだ。これは「ひざが痛い人いらっしゃい」という意味だろう。なぜならここは薬局だからだ。いい薬があるのだろう、そう思わせる。

東神奈川にて

しかしこれを僕が持っていたらどうだろうか。ひざが痛いことを派手に告白しているように見えないだろうか。話のつじつまは合っているが、そんなひと見たことがない。選挙に立候補しない限り人はのぼりでアピールしないからだ。

 

ポスターは人に貼るとそのひとのプロパティになるか

貼り紙だったらどうだろう。

青山にて

この貼り紙が僕に貼ってあったらどうだろうか。この人、足がつるんだなと思うかもしれない。

小さく「ご相談下さい」と書いてあるのは無視することにする。小さいし、写真を家で写真を見返すまで気付かなかったからだ。「足のつる人」という貼り紙だと思っていた。

なぜこんな言い訳っぽい文章を書いているのか、似た貼り紙を自分で作ってしまったからである。

多摩川にて

意外に見える。足のつる人に見える。

なにかのカテゴリ分けのようだ。テレビの健康番組で「足のつる人はこっち、そうでない人はこっちと集まってもらいました」みたいな絵である。薬局では広告だが、人では告白になる。

紙ではなく、Tシャツに書いてあったらもっと見えるかもしれない。

Tシャツになったら急に日が差しました

見えない。

これはただの「変わったTシャツを買った人」である。外国人向けのおみやげか、ユニクロの企業コラボTシャツにも見える。

このあとうっかりこのTシャツのままコンビニに行ってしまったのだが、別になにも言われなかったので足がつる人とは思われなかったのだと思う。

結論:紙を手に持つと告白だがTシャツだとそうではない。

 

ほんとうに余談だ

そう思っているかもしれない。これはあれだ、まさかカスピ海ハーゲンダッツがあれほどうまくいくとは思ってなかったので代わりのネタを探していたときの代物なのだ。

この写真を撮っているころ、自宅の冷蔵庫では着々とカスピ海ハーゲンダッツが固まっていたのだ。

いや、まだあるのだ。まだ余談があるのだ。もうひとつ気になることを検証していたのだ。河原で。寛容なかたは読み進めてください。


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