デイリーポータルZロゴ
検索天気地図路線このサイトについてランダム表示ランダム表示
アット・ニフティロゴ


ちしきの金曜日
 
水管橋を鑑賞する

川を越えるのは人間だけではない。水も川を越える。


今回は奇妙ですてきな水管橋の魅力をご紹介したい。

大山 顕



■水が川を越えるって変じゃない?


別の立体交差が存在していたのにはじめは気がつかなかった。「水立体交差」だ。

以前「ジャンキーのすすめ」という記事を書いて、ジャンクションの素晴らしさを余すことなくお伝えしたぼく。それ以降も隙あらばジャンクションを鑑賞しに行く毎日だ。先日も、浜崎橋ジャンクションを見に行き、写真を撮った。それが上の写真。

で、これをみて気がついたのだ。ここで立体交差しているのは道路だけではない。水も立体交差している!

手前にあるブルーの管のことである。これは送水管。つまり、中を水が通っている。

なんか、変だよね。水通そうと思ったら水が通ってる川が邪魔になったので、それを超えるために橋作るって。なんか倒錯してない?

いや、冷静に考えれば(もしかしたら冷静に考えなくても)倒錯しちゃいないんだけど、なんか「水が水を越える」って感覚的に変だよね?


「なんか変」な感じが良く出ている(とぼくは思う)写真。

なんかいくら言ってもこの違和感が通じないような気がしてきた。いやでもさ、上の写真とかどうよ。一面水田で、水道管はその地下を順調に人知れず走っていた のに、同じ水仲間である川にぶつかったとたん、やおら地上ににょっきり顔を出して、越えたらまたすぐ姿を隠す。なんか変だよね。奇妙だよね。おかしいよ ね。

やっぱり伝わらないか。だめかなあ。「わかる!」って人がいたら一緒に飲みに行きたいなあ。

 

■分かんないかもしれないけどかまわず続けるよ


かなり良い感じのにょっきり作品。

まあいいや。心で分からなくても、頭で分かってください。そういう人がいるということを。

で、今回はこの変な感じである水管橋の姿を愛でていくというわけである。

上は、けっこう気に入っている水管橋。唐突なにょっきり感がよく表現されている。「にょっきり管」と言ってもいい。ポイントは「パイプビーム形式」と呼ばれる、通水管自体が構造となっているところである。つまり、水管を支えているのが水管自身ということだ。独立独歩。インディペンデント系ってわけだ。


箱入り娘。甘やかされ系。

上の写真と比べるとよく分かると思う。川の幅が広いからしょうがないのだが、よく目にする水管橋はこういうトラスで支えられたものだ。これに比べると、上のパイプビーム形式のヌーディーな感じが良く理解できると思う。


まあ、でも、トラスもいいよね。

水管だけじゃないっぽい、重厚なトラスに守られた物件。

上などは植物に覆われた「ゆるふわ系」とでも言えそうな水管橋作品。にょっきりヌーディーなものにぐっとくるぼくだが、トラスにはトラスの楽しみがあることは認めよう。


たとえばこういうトラス作品。

こういう一点透視な鑑賞はトラスならでは。いいよね。いいよね。いいって言って。

トラスの楽しみのひとつは、なんといっても一点透視鑑賞にあると思う。上の写真のような視点だ。どうやらキャットウォークのような感じで歩けるようだ。ぜひ身をかがめて渡りたいが、ぼくには許されない。年に一度ぐらい開放日があってしかるべきだと思う。


 

 
Ad by DailyPortalZ
 

▲トップに戻る バックナンバーいちらんへ
アット・ニフティトップページへアット・ニフティ会員に登録 個人情報保護ポリシー
©2012 NIFTY Corporation