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ひらめきの月曜日
 
フランベって本当に意味あるのか?


シールを貼った皿を用意。食べ比べてもらいましょう。

さて、フランベとは。
調理の最後にアルコール度数の高い酒を入れ、一気に燃やしてアルコール分を飛ばし食材に香りを付ける調理法のことであるが、なかなか家で出来ることじゃない。

なんたって鍋から炎がボワーッと上がるのだ。どんなにフランベに興味があろうとも「デイリーの企画をやってたら台所がちょっと焦げちゃいました」なんてことになったらどうする。誰の責任だ。私か。まぁ私だな。

そんなわけで屋外へとやってきた。「ハチミツに漬けた肉はうまいか」「さあ、大きな壺でナンを焼こう」という記事をお読みになった方なら、ライター6名が都内某所へ集結したことは既に御承知だろうと思う。

フランベをするのとしないのとでは、本当に味に変化は生まれるのか? 人数といい場所といい、検証するにはもってこいの条件が揃った。さあ、燃やすぞ!

高瀬 克子



いろいろ試してみようじゃない

通常フランベに使用されるのはブランデーあたりが相場だろう。でも、それじゃあおもしろくない。(もちろんブランデーも用意しましたよ)

人から「おもしろいよ」と言われたことを、ただ素直に倣ってばかりいては当サイトが立ちゆかんのだ。いや、サイトは立ちゆくかもしれないが、私が窮地に陥る。

そんな思いから「アルコール度数」という点にのみ照準を絞り、選んだ酒がこれらの面々だ。


「真っ昼間っから失礼しまーす」と言いたくなるようなメンツ(すべて小ビンです)

運河との境にある柵に、本日の即席バーカウンターが完成した。ここから好きな酒を持ってって、食材にジャーッとかけて盛大にボォーッと燃やしてみよう。

 

さっそく挑戦

この日は他に、2本の企画が同時進行していた。ライター6人で企画が3本。では残りの3人はというと、ほぼレジャー感覚である。ただBBQを楽しみに来た人達だ。

もちろん手伝ってもらうことは山のようにあるが、彼らを空きっ腹のまま置いておくわけにもいくまい。

そんなわけで、焼き網の上ではどの企画にも全く関係のないソーセージがいい色に焼けていた。これらは古賀さんが気を利かせて買ってきたものなのだが…。


「えー、ちょっと失礼しますよ」と、ウイスキーの小ビン片手にのっそり登場。
炎が恐くて完全に腰が引けている。

「いきなり便乗かよ」と思ったあなた、正解です。

ウイスキーでいい香りが付くかどうかはともかく、とりあえず炎に慣れるという点に於いて、いい肩慣らしにはなるだろう。ソーセージという食材も、万一の場合を考えたとき損害が少なそうでいい。

さっそく手にした小ビンを、恐る恐る何本かのソーセージへと振り掛けてみた。


ゴォォォォォォォ。

燃えた。「こりゃ家でやったらエライことになるわ」ってくらい盛大に燃えた。素早く退避したことは言うまでもない。ここが屋外で本当に良かった。

ちなみにいい匂いは全くしないが、ちょっと味が変化してたりしませんかね。

どうですか、工藤さん。


2本を食べ比べてもらった。
「…全然わかんないですね」

「え?」と思った。他のメンバーも「どっちもたいした違いはない」との答えである。

本当なんだろうか。


ちょっと私にも食べさせてくださいよ。

…果たして彼らの言っていることは正しかった。そもそもソーセージ自体の味が強すぎて、ウイスキーの味も匂いもどっか遠くへ行ってしまっている。

あっさりグレた。


即席のバーカウンターに戻り、作戦練り直し中。
なんでもいいってワケじゃないことは分かった。このままここで一杯飲みたい気分だ。

まあいい。ソーセージはあくまで肩慣らしのつもりの投球だったのだ。うん。やっと肩が温まってきたって感じだ。さっきまでのはブルペンで、これからが本当のマウンドなんだ。うんうん。だから大丈夫大丈夫。

というわけで、他にもいろいろとチャレンジメニューは揃えていたが、こうなった以上は仕方がない。次でいきなり自信作を投入することにしよう。みんなにフランベの威力を見せつけてやれ! っていうか私が見たい!

 

切り札登場

フランベで味くらべをするなら、やっぱりどうしたってステーキ肉は欠かせない。今回は特別にサーロインのいいところを1枚用意した。

本当はもっと安いオージービーフなどで試すつもりだったが、大森の西友には国産の高いステーキ肉しか置いてなかったのだ。ずいぶん強気じゃないか。


企画自体を諦めようかと思ったほど高額。
だってこの値段ですよ。自腹ですよ。

清水の舞台どころの騒ぎじゃない。私にとっては京都タワークラスの出費だが、目標達成のためには致し方ない。「肉のハナマサなら何キロ分の肉が買えるんだろう…」と、思わず計算したくなるところをグッと我慢。

持参した調味料たちも「相手に不足なし!」と手ぐすねひいて待っている。塩はザルツブルグで買ってきた岩塩だし、コショウだって家を出る直前にガリガリやった挽きたてのホヤホヤだ。


慎重に塩・コショウを振って、
燃やすのと、燃やさないのに二等分。

アルミのフライパンでも用意できれば良かったのだが、今回は手軽に雪平鍋を使用することにした。

鍋にバターを溶かしたら、さっそく肉を焼こう!


いきなり、本日のメインイベントの開始です。

ところで、なぜ西部警察の大門警部ばりのタレサン姿なのかというと、イヤでも視界に入る巨大な壺(この記事で使用)がいつ爆発しても大丈夫なように「目を保護するゴーグル持参で」と指令が下ったからである。

ゴーグルを入手できなかった私は100均で買った薄茶色のタレサンをかけるハメになったが、今となってはこれで正解だった。なんたって立ちのぼる炎を間近で見る立場にあるのだ。

世の中のシェフは誰もタレサンなんてかけてませんが、気にせず肉を焼きましょう。


 

 
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