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ロマンの木曜日
 
俺はゲバラだ!

撮影開始

帽子の問題がある程度解決したので、いよいよゲバラ風になるように撮影開始だ。
当たり前だが、僕はゲバラとはまったく似ていないので、顔の表情でごまかす必要がある。
近い表情を作るのに何十回も撮影してはモニタで確認し、また撮影という手順を繰り返した。
小学生の女の子が、聖子ちゃんに似たくて鏡の自分に何時間もほほ笑みかけるのと同じ行動だ。
その写真は、ここに載せるのは恥ずかしすぎるので(だったらこんな企画をしなければいいのだが)割愛する。
大量の自分写真の中から、あえていうならゲバラとはいえなくないかなという写真をチョイスして加工してゆこう。


これを加工します

白黒にして明るさを調整

写真をグレースケールにして、明るさとコントラストを調整した。
Photoshopは高価な写真加工ソフトだが、これを使えば革命家になれると思えば安いのかもしれない。


うーん、違うよね

でも革命家にはなれない

しかし、なかなか革命家っぽくはならない。
むしろ、上野公園とかにいそうな自称画家の人に近づいている気がする。

話は変わるが、今この原稿を移動中の列車の中で書いている。
隣にOL風の女性が座っていて、ときどき冷たい視線を感じる。
恥ずかしくてたまらない。
何でこんな企画を思いついたのか、深く後悔している。


モノクロ2階調にした

ヒゲなどを書き加える

明るさを調整した後、モノクロ2階調に画像を変換した。
けれどもまだ革命家になれない。
当たり前だ、僕はサラリーマンだから。
なので、ヒゲを書き加えた。
だったらひげなんか伸ばす必要なかったということに気づいたが、ときすでに遅しだ。
ヒゲを書いちゃったら気持ちが吹っ切れてなんでもありで、眉毛を書き足したり目力を書き足したりした。


本物に近づきたいが

これ以上は近づかない

いざ印刷

ほんとにどれだけ自分好きなんだという感じになってしまって申し訳ない。謝る。ごめんな。そういうつもりで始めたのではないんだよ。

写真を、もうこんな感じでいいだろうという状態まで加工し、アイロンプリント用紙に印刷した。

たぶん、本物のゲバラはこんなことしないだろう。
彼は勤勉で自分の信念に忠実な人だった。
天国で怒っているのではないだろうか。
でも、僕だって信念に忠実だ。
自分の写真をゲバラにする記事を書くって決めたんだからやり通す。
違う記事に差し替える時間もないし。


アイロン転写用紙に印刷した


 

 
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