大回り
東京・大阪など大都市では、料金計算を簡略化するため、行き先が同じならどこを通って行っても同じ料金にする大都市近郊区間の運賃特例というのをやっている。それが行われているのは東京・大阪・福岡・新潟の4都市。
これを利用して、博多のひとつ隣りにある吉塚駅にて一駅分(160円)の切符を買い、グルッと反対方向に大回りして博多に行こうというのが今回の旅だ。
鉄道ファンには有名な遊びで、「大回り」などと呼ばれている。東京・大阪は大都市近郊区間の範囲も広く一日中乗ってることもできる。が、一方福岡はいかにも九州的な閑散としたところを走り、旅気分を満喫できるのがポイントだ。
大回りを何度もやったことがある作家
今回一緒に同行して頂いたのは三崎亜記さん。映画にもなった「となり町戦争」や、「バスジャック」といった作品を書かれている作家だ。三崎さんは、かつて子供向けのボランティアをされていた関係で、何度もこの福岡大回りの旅をやったことがあるという。見どころなども一通り把握しているというので、今回案内して頂いた。
「『鉱山引込み線に迷い込んだのか?』と見まごう後藤寺線や、一日7往復の筑豊本線の超閑散区間を利用できたりと、旅気分が満喫できます。」
これは楽しみだ。 |