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フェティッシュの火曜日
 
人力スローで超人になる


超人がさっそうとボールをうばう

スローフード、スローライフ。そんなことが叫ばれるのも現代社会において求められているのはスピードであるからだ。

スピードはそのまま力であり、人間の壁を超えた超人のスピードを一度手にしてみたいと思っていた。

そんな折超人になる方法を思いついた。二人並んで一人がスローに動き、あとで映像を早回しにすれば「スローだった人→普通の人」「普通だった人→超人」になるのではないか。

超人になるべく、正確には隣の人を超人にするべく(してもらうべく)、実験を行なった。今回は超人の境地とは、実際の超人とはどんなものであるかを明らかにしていきたい。

大北 栄人



ビデオカメラと三脚

撮影方法

撮影で必要だったのはビデオカメラと三脚。もちろん編集用にパソコンと映像編集ソフトも要る。

これで人力でスローモーションをやる人間と普通に動く人間を同一画面に収める。

 

 


歩く(左が普通の人、右が超人となる)

実験「歩行で超人化する」

基本的な動作を、と考えた結果、歩行において超人化することにした。

左が筆者であり、右が協力者の石川である。まずは自分が人力でスローになり、石川を超人化してみたい。

 


歩く超人の動画1(7倍速・11秒)

実際の撮影(15秒)

まずまずの結果に

いかがだろうか。右の石川はまずまずの超人っぷりである。せわしなく画面を動き回っている。一度画面から見切れるまで歩いたあとで、新しいルートを開拓している。

→超人は自分で道を切り拓く

対して左の筆者であるが、1/7倍速で動くと歩行時には片足で重心をとる瞬間があることに気づく。バランスを崩したことで石川超人化の足を引っ張っている。

人力スローは意外に難しい。ゆっくり動くと驚くほど筋肉を使っていることに気づく。


人力スローで歩くと片足時に重心が崩れる
体の重心が崩れている

交替してみる

今度は筆者が超人となるべく、石川に人力スローで動いてもらった。


歩く超人の動画2(22倍速・5秒)

後ろに歩きだしたまではいいのだが
木陰から顔を出したり

水を飲み始めたり
伸びをしては

昼下がりを表現してみたりしている

世界(隣人)が止まって見えた

何をやってるのかわからないほど超人だ。そして自分で超人になってみて分かったが、ヒマだ。隣の人は1/22倍速で動いているのでほぼ止まっているようなものである。当然こちらは歩くことにもすぐに飽きて新しいことをし始める。

しかしこの「新しいこと」を見渡すと、全体的に陽気なムードが漂っている。

→超人は陽気である

石川も「太ももの筋肉がピキッとくる」と言う。多少ロボコップ化しているものの、なかなか普通の人になっている。


ラジオ体操

歩く、走るは片足で重心をとるのが難しいため、比較的やさしいであろうラジオ体操で実験を行なう。


超人動画3(30倍速・4秒)

いきなり悩んでしまう

相談もできず、立ち往生する

腕をぶんぶん振り回す箇所は見ていて痛快である。超人かくあるべし、というべき体操となった。

しかし問題は他人の動きを見れないことであり、意外と記憶になかったラジオ体操は次に何をすればいいのかわからなくなってしまった。

結果、新しい勝手な体操を作ったりしている。だがこれは、超人の抱える孤独をよく現しているともいえよう。先ほどは陽気に見えた。だがその内は常人には計り知れないものがあった。

→超人は孤独だ


ここから
腕をふる、そんな新しい体操は「孤独」からきている

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