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はっけんの水曜日
 
エキサイティング古式打毬

さらにディフェンスが加わる

写真中、白チームの一人がゴール前で毬杖を振り回して相手チームを阻止しているのがわかるだろうか。各チーム、一つずつ玉が入った後はディフェンスしてもいいのだが、ディフェンスしている限り自分で玉を拾って投げるわけにいかないので得点にもならない。

それでも玉を持った両チームがゴール前で執拗にディフェンスしあうので、中盤以降、玉の入りがめっきり減った。

白の一人がゴール前でディフェンスしているのがわかる。  

ゴールを向いていない馬はすべてディフェンス。 棒を持って玉を止めるのだ。

ディフェンスされると投げた玉もねらい通りいかない。玉はゴールに入らず脇の壁に当たっては「こっ」という少し間抜けな音を立てて柵内へ落ちる。

するとまたスタート地点までもどって玉を拾いに行かなくてはならないのだ。馬もため息だ。

入らなかった玉が柵内に次第に増えていく。  

玉を投げる度、スタートまで戻って新しい玉を拾わなくてはならない。 白にディフェンスされて遠くからゴールを狙う紅。しかし穴が小さいのでそこからでは入らない。
ゴール前でディフェンスする白チームを避けて遠目から玉を放ってくる赤チーム。しかしボールは壁に当たり落ちるばかりだ。赤チームが玉を拾いに行く隙をついて今度は白が一気に攻めてくる。
一気に攻め込む白。紅白の玉がゴール付近に飛び交う。  

 

勝負あり

ヒダ玉を11個沈め、先にアゲ玉を得た白チームが一斉に攻めてくる。1騎がディフェンスにまわり、残り3騎が同時にゴールに向かう。一斉に来られてはどの馬がアゲ玉を持っているのか相手チームからはわからないという巧妙なタクティクスだ。


白の作戦勝ちに終わった。

この攻撃で見事にアゲ玉を沈めた白チームが勝利した。

負けた紅組は馬を下り、勝った白組は騎乗したまま退場していく。会場は戦いを終えた両チームに惜しみない拍手を送っていた。


明暗はっきり。

古式打毬、超おもしろい

古式打毬は初めて見る人にもわかりやすく、戦略やチームプレイも単純なので今見てもとても面白かった。こういう伝統芸能はもっと表に出てしかるべきだと思う。興味を持って自分でもやってみようと思う人が増えることが、貴重な文化を伝承していく術となっていくに違いないのだから。

これはこれで新しい競技としてありなんじゃないか。

 

 
 
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