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フェティッシュの火曜日
 
フェス!ジャンボうさぎのフェス!


うさぎまみれ

秋田県中仙町で第二十一回ジャンボうさぎフェスティバルが行なわれた。文字どおりジャンボなうさぎのお祭りだ。

メインとして大きさを競うコンテストがあるのだが、全体はジャンボなうさぎというものを見て、触れ、食べるイベントだ。

食べちゃだめよ、と思う方もいらっしゃるかもしれないが、食べる。「牛や豚などの経済動物と同じく」と中仙町のwebサイト(こちら)にあったが、そういうものとして大切にされてるのだ。

かわいいうさぎがいっぱい出てくるんでしょ?と思う方もいらっしゃるだろうし、そりゃかわいいのだけど、今日はジャンボなのでちょっとちがうかもしれない。

 

大北 栄人



入り口のゲート。会場はのどかないいところでした。

秋田県中仙町はジャンボうさぎの町

そもそもなぜジャンボなのか?というと、100年くらい前にここ秋田県仙北地域には食用や毛皮利用のためうさぎを大型に改良した人がいたらしい。当時は食用としていたけれど数も少なくなってきたので今はペットとして飼う人も多いとのこと。でも食べるためのジャンボだったわけだ。

まあ実際に見てみなければ、と思って入場したらすぐにいた。うさぎを見るなんて何年ぶりかわからないほどなので、大きさにピンとくるか不安だったがピンときた。

でかい。


でかっ。

首下の肉!

これがジャンボうさぎか

入ってすぐ、コンテストに出品されるジャンボうさぎたちを見れた。でかい。たしかにでかい気がする。

説明を見ると、でかいのになると8kg(調べてみると柴犬が8〜10kgくらいだった)を超えてくるそうだ。それが大きいのかどうかもよくわからなかったが、首の下のこんもりした脂肪に有無をいわさぬ説得力を感じた。

われわれはジャンボである。と、もりっとした皮下脂肪が声高に主張していた。


そしてジャンボうさぎコンテスト開催中です
肉がぶりぃぃぃぃぃんとなってもうよくわからない

白衣を着た人は審査員だろうけどその辺の人かもしれない

真剣にコンテストが行なわれてました

地元のお父さんお母さんたちがでかいうさぎを抱えて審査を受けていた。傍目にはどれがよくてどれが悪いのか全くわからない。審査員の方が神妙な面持ちでいたので、わかる人にはわかるのだろう。

飼い主も審査対象であるわけないだろうが、なぜか一様につつましくふるまい、ニコニコしていた。犬のブリーダーコンテストもこんな感じなのだろうか。よくわからないが、いいおっちゃんたちが大きなうさぎを持って行儀よくしてる姿はなんだかユーモラスだった。


なぜかお父さんたちまで行儀よく!

「日の丸鍋」の由来は「うさぎの目が赤いから」だそうだ

さっそく日の丸鍋がふるまわれる

イベントも開始早々に日の丸鍋の試食が行なわれた。うさぎ鍋である。日の丸の由来は「うさぎの目が赤いから」なんだそうだ。食べるときにうさぎの目を思い浮かべてしまうのが少し難点だが、格好の良い名前だ。

前述の中仙町HPには「一部で品評会に出品したうさぎをその場で調理するという噂がありますが」「事前に食材として購入した肉を使用しています」とある。

その場でも事前でもいいが、さっきまで大きい!かわいい!といってたものを食べるのだから矛盾を感じてる人も多いのだろう。


日の丸鍋はみそ仕立て。東北の鍋力はすごい
それはそれ、これはこれ、とうさぎ鍋には行列が

ここで一度日の丸の目の写真に戻ったりしよう

うさぎ鍋を試食しました

脂の部分をまず食べる。ほろっとしていい脂肪だった。聞いたとおり、くさみが全くない。つづいてお肉も。こちらもくさみがなく食べやすい。牛にしても豚にしても全部匂いがあるので、こんな匂いの少ない肉を食べると少々面食らう。何食ってるんだろう、という思いもあるが、ああこういうお肉なのかと納得する。うまいから納得できる。

地元の方は「昔っから食べてた、正月なんかによくみんなで食べたねえ」と言っていた。世界的にみるとうさぎを食べるのは珍しいことでもないし、そういえばなんで私たちはうさぎを食べないのだろう、という気さえしてきた。


子うさぎと子供。問答無用でかわいい事態だ。

うさぎとふれあう

うさぎの肉を食べたあとで、子うさぎとのふれあいコーナーに寄った。コンテストで大きい!となって、試食でうまい!となったあとに、ふれあいでかわいい!となるのだ。

単純に考えると、大きい、うまい、かわいい、でいいところ3つゲットでばんざい!とする事態なのだが、うさぎをさわりながら「さっき食べたんだよなあ」と思ってしまうのはなぜだろう。



人をよけて中央に集まり知らぬ間に四国のようになっていた子ウサギたち
(マウスオーバーで四国)

未就学児と子ウサギの楽園に突然の侵入者
最後は力でもって押さえ込んだ

筆者大北・同行者石川はともに松坂世代

未就学児に混じって私たちもウサギを捕まえることにした。今回の取材は当サイト火曜担当ライターの石川くんが同行してくれていたのだが、二人とももう30近いのでウサギを捕まえるのが恥ずかしくてじゃんけんで決めたりした。

結局石川が捕まえてくれることになったが、上からそっと手をやってはスルリと逃げ、スルリと逃げしてなかなか難しいようだ。

首根っこをツカマエロ!

なかなか捕まえられなかったウサギだが、石川によると「ギュゥッと押さえつけると急におとなしくなった」という。それを聞いてなんだかひどいなとか思うのだからウサギは距離をとるのが難しい。


見よ、この笑顔を!無念そうなうさぎの顔とのコントラストもすごい!

意外と爪が鋭くて、怖くなりすぐ放した

うさぎの矛盾

やはりかわいい。捕まえた石川がパカーンと笑顔になっていた。食べて美味いし、見て可愛い。どちらも大変ありがたい事実なんだけれど、やはりうさぎは生まれながらにして矛盾を抱えた生き物なんじゃないだろうか。

と、口ひげを根元から先へとつまんでしたり顔で言ってみたが、ここで分かった気にならずにとにかくこのフェスティバルを回ろう。うさぎ部分もうさぎでない部分も変わってておもしろいし、何よりフェスティバルなんだから楽しまなきゃ損だ。


同時開催のフリマで買ったカブトムシのぬいぐるみ(200円)は抱きやすいなあ
唐突にマスコットの「デカラビくん」。サングラスがプライバシー保護の目線のようで常時悪いことしてるようにも見える

こちらはラビ子ちゃん。子供の目とラビ子ちゃんの口で目線が合っている
子ウサギ即売所。5000円程度で売られているのは2〜3kgの子ウサギ。たぶん安いんだろうけど完売はすごい。

うさぎ形の風船が配られていた
地元の食材が安く売られているのだが、遠出の身では手出しのしようがない。悔しくて「いものこ」っていうんだな、とパチリ

「黄金のコイ」すくい。黄金のコイフェスティバルでもよかったのではないだろうか。
黄金のコイは驚異的なハイペースですくわれていた。黄金なのに!

串焼きのいのしし肉食ってビール飲んで、あ〜、フェス!うさぎのだけど!

フェス!うしろのテントに「うさぎ品評会」とあるフェス!

本日はお日柄もよくフェスティバル気分で

普通にいいものは全部省いたのでわかりにくいが、おいしい地元のものとか安くていい肉とかあったり天気がいいからぜんぶいいよね、となるくらいの心地よさ。

広場が芝生というのもフェス!という感じでよかった。みんなイスなどに座ってて、芝生に座ってるのは私たちだけだったがフェス気分を味わうのは芝生ですよやっぱり。

だがのんびりしてばかりもいられない。この後には個々のイベントがあって、私たちは全部に参加してどれか一つでも優勝しようという計画があった。次ページからはうさぎそっちのけで栄光を追った私たちの輝かしい軌跡をお送りしたい。


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