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はっけんの水曜日
 
中禅寺湖スワンボートレースに参加してきた


修験道もいいけれど、こっちのほうが私に似合っていると思う。

先日、山伏に混じって修験道というものを体験してきた(記事参照)。夜通しの山登りを終えてゴールである神社に到着し、そこで素敵なチラシを発見した。

“第2回中禅寺湖スワンボートレース参加者募集!!”

修行に疲れ切って回転数の落ちた頭でもピンときた。これまでにヨットレースドラゴンボートと、水上の格闘技をいくつか体験してきたが、私の求めていたものはこれだ!

玉置 豊



スワンボートレースは二荒山神社の水神祭の奉祝行事

スワンボートでレースというと、なんだかバラエティ番組っぽい企画なのだが、ここ中禅寺湖のスワンボートレースは、日光二荒山神社という修験道とも結びつきの強い神社の水神祭の奉祝行事としておこなわれるきちんとしたイベントなのである。

いただいた資料によると、元々は大正10年に湖の恵と渡船の安全を祈る祭典としてはじまったボートレースなのだが、ここ数年は途絶えてしまっていた。それが去年より形を変えてスワンボートレースとして復活したのだ。

大正時代から続くボートレースとスワンボートレースの間には、深くて広い溝があったのではと察するが、とても思い切った方向転換をしたものだと思う。


後ろに見える山が男体山。修験道体験であの頂上まで登った自分がえらいなと思った。

 

スワンボートレースは予想以上に大人気だった

この大会が開かれるのは毎年9月5日。今年は平日の金曜日で、スタート時間も午前11時と社会人にはなかなか難易度の高い設定なのだが、参加希望者は予想以上に多く、参加枠の50チームは受付締切時間のだいぶ前にいっぱいとなっていた。

もしかしたら私の知らないところでスワンボートが流行っているのかもしれない。


受付の様子。右に神社の人がいるあたりがちゃんとした奉祝行事っぽい。

私はバス時刻の都合で一時間以上も前についてしまったので、無事受付番号3番をゲットした。こういう未知のイベント取材は何回やってもワクワクする。


No.3ゲット。早起きしてきてよかったよ。 受付にて町内会のイベントっぽい参加賞をいただく。タオル、ラップ、アルミホイル。

レースにはけっこう若い人達の参加が多かった。みんななんだか楽しそう。 遠くからこのために日光まで来たが、定員オーバーという現実を突きつけられて呆然とする人がたくさんいた。

スワンボートってよく見るとかわいいですね。目がパッチリ。 白鳥だけではなく、黄鳥、青鳥、橙鳥などもいました。

ちなみにレースで使用する50艘のスワンボートは、中禅寺湖各地にあるボート乗り場から集められてくるようで、レース開始前にモーターボートで引っ張られてくる無人のスワンボートが何度も見受けられた。

これがモーターボートを先頭とした鳥の行列に見えくるのだ。


天気がとてもいいですね。

鳥は生まれて初めてみたものを親だと思いこむ。これをインプリンティングという!

なんていう話を思いだす風景だ。

ガアガアガア。


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