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土曜ワイド工場
 
残さず食べようお弁当

弁当披露!

12時を過ぎてお腹も空き始め、いよいよお楽しみの弁当タイム。シートを広げて弁当を開けます。まずは通常に用意してきた弁当を出します。私と妻が作ってきたもの以外の物も並び公園はちょっとした宴会状態です。


オニギリ、煮物、玉子焼きに野菜。あと、タップナードソースとか色々作って持って行きました。

持って行った弁当はどれも好評。作った甲斐がありました。外で食べる弁当は美味しいですね。

そして、いよいよ容器も残さず食べられる弁当を出します。残さず全部食べましょう。


風呂敷を広げてラップを外して蓋を開けると・・・

弁当でました!中身もそのまま。さあ、残さず食べましょう!

まずは中身から。

いよいよ弁当を披露です。開けた瞬間、オオーッ!と歓声があがる。一斉に携帯を向けられます。眺めてないで食べますよ!
まずは弁当の中身を食べ進めます。


中身完食!

 中身はアッサリ完食。鶏肉と里芋の炒め煮、玉子焼き、ブロッコリー。どれもうまく出来上がっていて、周りからも見た目は変わっているが美味しい弁当だとの評価を受けます。
いや、見た目が変わっているのは容器の部分だけで中身は至って普通のもの入れています。料理の味に器という要素は結構重要。少なくとも不味く見える方向に針は振れていなかったようだ。

そして、ここからは容器のカボチャを食べていきます。まずは食べやすいように切り分けます。ここからが苦しい戦いとなりました。


ケーキではありません。そのままのカボチャです。

切り分けたカボチャをまずはそのまま食べていきます。ホクホクとした中身にネットリと粘りのある表面近く。甘く栗のような味わいに秋を感じながら食べ進めます。そのまま食べても十分美味しいカボチャでした。


手づかみでかぶりつき。美味い!

 

そして戦いが始まる。

こうして容器部分を食べ始め、1切れ食べ終わり、2切れ目を食べ始めたぐらいのときです。そのまま食べても美味しいカボチャなんですが・・・

味に飽きた。

味に飽きてきたのです。カボチャさえ有れば生きていけるほどカボチャ好きならいいんですけどね。そこまでカボチャ好きではありません。ただ蒸しただけのカボチャをこのまま食べ続けるのはちょっと辛い。

こういう事態は事前に予想はしていました。対策も考えてきてあります。以前、大食い選手権のような番組で、出場している選手の方が同じものでも味付けが変わると更に食べられるというような事を言って持参の調味料を大量に降りかけていたのを見た記憶があります。それに習って色々な調味料を持ってきました。

まずは日本人ならこれがあれば大丈夫という調味料。

海外に行ってもこれがあれば大丈夫。

醤油です。どんな物でも日本人ならこれをかけると食べられるようになるという魔法の調味料。まずはこれをかけて食べます。


いざ!和の調味料の力を味わえ!

醤油の風味と塩気がカボチャの甘さと合わさり味に深みが出た感じがします。単に今までカボチャの味のみだったので、これだけの変化でも大きな違いに感じられます。

容器が食べられる具合:☆☆☆
日本人でよかった具合:☆☆☆☆☆
お腹いっぱい具合:☆☆

止まり始めていた手がまた動き始め引き続きカボチャの容器を食べていきます。しかし、それもあまり長続きはしないので早々に次の調味料に移行します。お次はこちら。


シンプルに塩のみで味付けしております。

塩。ただそれだけ。しかし、カボチャの甘みが引き締まり、味が変わってまた少しカボチャが消費されます。少しだけ。あまり減っていきません。そりゃそうでしょう。このカボチャかなりの大きさなんです。


重さ2.6kg!食べ応え十分!

中に入れるオカズの量を考えてなるべく大きめのを選んだのですが、それがここに来て大きな問題となりました。残さず食べようと言っていたのに残さず食べることが困難になってきました。しかし、まだまだこれからです。


容器が食べられる具合:☆☆
味引き締まり具合:☆☆☆☆
お腹いっぱい具合:☆☆☆


ご飯にかけて食べる方もいるとか。私はそこまで出来ません。

お次は洋風に

次は洋風に行きます。直接飲んでしまうぐらい好きな方もいるという魅惑の調味料。マヨネーズです。これがあれはかなり味の飛躍が望めます。さあ、いってみよう!

かけて食うべし!

マヨネーズの酸味と濃い旨味が味をはっきりとさせ、連続するカボチャの味を新たなものに変えてくれました。また少しカボチャが消費されます。

容器が食べられる具合:☆☆☆
味が濃い具合:☆☆☆☆☆
お腹いっぱい度:☆☆☆+1/2☆

 

しかし、マヨネーズは濃い!2、3口食べると厳しくなってきました。ということで和風の風味を加えてちょっと変化させます。

鍋物、おでん、肉料理、魚料理、なんでも合います。

柚子胡椒とマヨネーズを混ぜ合わせます。蒸かしたジャガ芋にマヨネーズと柚子胡椒を混ぜたものをつけると、ジャガ芋の少し甘みのあるホクホクとした感じにマヨネーズの旨味と柚子の風味、唐辛子の辛さが合わさりビールのツマミにピッタリの味となります、同じ要領でカボチャにも使ってみます。

 

マヨネーズだけの濃さが柚子の香りと辛さで程よくなり、また少しカボチャが消費されました。辛さは食欲を呼び起こすようです。ここは更に辛く行ってみます。

容器が食べられる具合:☆☆☆+1/2☆
辛さいいぞ具合:☆☆☆☆☆
お腹いっぱい具合:☆☆☆☆

タイ料理屋などに置いてあります。かなり辛い。

エスニックな辛さを投入

辛さに走り、チリソースを2種類投入してみました。シーフードチリソースとマンゴーチリソースです。シーフードチリソースはスパイシーな香りと鋭さのある辛さが刺激的。マンゴーチリソースはマンゴーの甘みでややマイルドな辛さです。まずはシーフードチリソースを。

辛っ!

えーっと・・・

辛すぎました。逆にあまり食べられません。ちょっとマイルドにして食べ進めることにします。

容器が食べられる具合:
辛すぎるぞ具合:☆☆☆☆☆☆・・・
お腹いっぱい具合:☆☆☆☆☆

生春巻きなどにつけても美味しいです。

ということで、ヨーグルトと混ぜ合わせてみました。ヨーグルトの味にスパイスの効いた香り。辛さがマイルドになりまた少しカボチャが消費されます。

ええ、少しだけ・・・

容器が食べられる具合:☆☆☆
マイルド具合:☆☆☆☆
お腹いっぱい具合:☆☆☆☆☆☆・・・

 

うーん・・・・

 

 

無理!

すいません。残さず食べようと言っていましたが残してしまいました。同行した友人にも一部食べてもらったのですが、2.6kgもあるカボチャを食べきるのは私には高い壁。

さらに、しっかり加熱出来ていたかと思っていたのですがかなりの大きさが有った為、加熱されずほぼ生に近い状態の部分もあったのです。流石に生のカボチャは食べれません。


壁は高い・・

ということで再びラップをかけて風呂敷に包み持ち帰りです。


お持ち帰りします。

持ち帰ったカボチャはその日のうちに調理して翌朝スープとして完食しました。一応残さず食べることは出来ましたが、当初の考えとは随分違う方向にいってしまっています。まあ、ある程度予想はしていたのですが、予想以上の強敵でした。


スープにしても結構な量に。2杯分ありました。

リユースするのがいいようです。

大量に捨てられた弁当の空容器を見てやってみた今回の弁当。思いついた時はゴミ対策に有効だ!上手く行ったら毎回そういう弁当でもいいかもしれない、世の中の弁当箱が全部そうなればなんて思っていました。

しかし、作っているうちにだんだんと心配な気持ちが出始め、最後はそれが現実のものとなりました。容器も食べられるのだからオカズの部分か一気に増大するのは当たり前。もっと小さいカボチャにして中身は味つきのご飯にするなど、オカズは容器のカボチャのみにしておくのがよかったのかもしれません。

いや、普通の弁当箱に入れて持っていって、持ち帰った弁当箱を洗えばいいんですよね。はい、最初からうっすら思ってはいたんです。ただ、やってみたかったんです。けど、何事もやりすぎはいけません。量も程々がいいです。教訓とします。

材料選定で最後まで候補に残った冬瓜。カボチャにしておいてまだ良かった。軽く3倍近い大きさがあります。水分が多く味も淡い。

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