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はっけんの水曜日
 

白と黒、そして赤ランプでパトカーになる

落書きされたパトカー

白と黒のものに赤い電球を付けると一気にパトカーっぽくなる、という法則を発見した。今回はこの法則がどこまで通用するのか、試しながら検証していきたい。

安藤昌教


要素は二つだ

そもそもの発端は下の写真だ。パトカーがとまっている。

でもこれ、赤ランプがなくてボディカラーがこんなじゃなかったら普通の軽自動車だろう。パトカーを警察たらしめているのはカラーリングと赤ランプだけなのではないか。

 

どこからどう見てもパトカーなわけだけど。

 

ということは逆にこの条件さえクリアすれば警察でなくてもパトカーっぽくなれるということだ。

すごい飛びようだし自分でも何いってんのかいまいちわからないのだが、まあいい、今は前だけ見て歩いて行きたい。

あ、そうそう、まずは赤ランプを探しにいこうじゃないか。

 

世界屈指の電気街秋葉原では。 外国人だってランプに釘付けだ。

 

実は前日、地元の大きなホームセンターをはしごしたのだが赤の回転ランプが見つからなかった。取り寄せならば可能、といわれたのだが、車に付けたいという話をすると「付けて走ると違法になりますよ」と教えられてしまった。そうか、法まで僕を見放すか。

しかしやってきたのは秋葉原。さすがはなんでもある町、赤の回転ランプだってすぐに見つかってしまった。

 

4200円。

では赤ランプ、まずはスタンダードに車に乗っけてみよう。

・・・やばい、警察だ。

黒の要素がなくても車に関しては屋根に赤ランプを乗っけるだけでどことなくパトカーっぽくなってしまった。点灯させて走ると違法、という意味もよくわかる。

車が微妙に白と黒なのも幸いしたか。  

 

しかし車の屋根に赤ランプを付けるとパトカーっぽくなるなんてのは、言ってしまえばやらなくても予想できたことだろう。

ならばまったく要素の揃っていないものにランプだけ乗っけてみたらどうだろうか。たとえばこの赤いポストなんてどうか。

 

サイレンの音すら聞こえる。

 

おおー。パトカーではないにしろなんとなく警察の持ち物っぽくなるから不思議だ。まてよ、つまりはなんでもいいということなのか。

こうなると物を警察化するための要素は白と黒よりも赤ランプなのでは、と思ってしまう。赤ランプメイクスユーポリース、だ。

 

実験あるのみだ

そんな万能の赤ランプを持って町に出た。こうなったら手当たりしだいに乗っけて試してみよう。

白と黒だとやはりどことなくパトカーになる。  
警察への直通電話か。 警察だぞ、よく落書きしたものだ。
白と黒でなくても桜だとやっぱり警察っぽい。 うーんこのへんからわかんなくなってくる。
いやあ、どうかなあ。 防犯、っていわれればそうかもしれないけど。
心象風景。 パトカーではないな。

 

わからなくなった

最初は何に乗っけても「おお!警察だ」と興奮していたのだが、続けていくうちになんだかよくわからなくなってきた。ひとつ気になったのは、赤ランプは置くときよりも撮影を終えてカバンにしまうときに緊張する、ということだ。実際は僕が置いているのだが、盗んでいるみたいな動作になり周囲の目が気になる。

わからなくなったところで一度最初に戻ってみよう。白と黒、そして赤ランプでパトカー、の検証だったはずだ。手元に赤ランプはある、となると後は白と黒で試すべきではないのか。

白と黒。

ときたらやはりあれか。あれ。そう、あれだ。確かめるために上野へと急いだ。

 

 

 
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