デイリーポータルZロゴ
検索天気地図路線このサイトについてランダム表示ランダム表示
アット・ニフティロゴ


チャレンジの日曜日
 
日本一小さな自治体を歩いて一周


東京ディズニーランドの4個分に満たない自治体の散歩

 平成の大合併で日本の市町村のいくつもの市町村がくっついて大きくなった。たとえば岐阜の高山市は、合併後に大阪府よりも大きくなったという。でけぇ。逆にいえば、たぶん小さな市町村が結構消えていった。

 そんな中、たくましく残っている小さな村が、富山県舟橋村。日本一小さい自治体で、地図で見るとその小ささが際だっていて、小さいからこそ輝いている。平成の大合併で村が消え、富山どころか北陸地方唯一の村になったとか。唯一だからこそ輝いている。

 僕はトレッキングとか初心者向けの山登りはやったことがあるけど、自治体一周なんてやったことがない。でも舟橋村ならなんとなくできそうな気がする。

 だから富山に行ってみた。

ライスマウンテン



舟橋村には普通の郊外の風景があった。


富山駅から

富山地方鉄道に乗ります

 舟橋村へは、富山地方鉄道の越中舟橋駅が最寄りというか唯一の駅なんだそうだけれど、今回は舟橋村をウォーキングでコンプリートを目指すので、ちょっと地図を見て考えてみる。


舟橋村全図。信号機の数からも、なんとなく一周できそうだ。

 一周するには、舟橋村の端にある、えっちゅうさんごう(越中三郷)駅か、てらだ(寺田)駅から歩くのが効率が良さそうだ。調べてみると、越中三郷駅と越中舟橋駅と寺田駅の駅間はそれぞれ1.5km程度だから、ますます一周できそうな気がしてきた。


というわけで越中三郷駅で下車。

 

舟橋村を横断する

 とりあえず、下の地図のえっちゅうさんごう(越中三郷)駅から、てらだ(寺田)駅方面に向けて、信号機もある大きな通り(赤い線)を通って、舟橋村を横断してみる。一周なんで、青の道路も通らなければいけないけれど、とりあえず後で。


自治体横断。「舟橋村横断ウルトラクイズ」とか低予算でできそうな予感。

舟橋村の境を発見!

 舟橋村の標識の下で時間を確認すると13:46を示していた。ここからのんびりと、田園風景を楽しみつつ自治体横断を開始。

 ここの道沿いには、建って時間が経ってない家が結構あり、その間に駐車場を大きめにとった富山名産の八尾そば(やつおそば)の店とか、駐車場が大きめの病院とか、売り地・売り家があった。

 「舟橋村随一で唯一の八尾そば屋だ!」「舟橋村唯一の病院かも!」「舟橋村唯一の売り家かも!」とか心の中で妙に興奮してアドレナリンを出しながら車道脇を歩く。


たぶん相当レアな舟橋村のマンホール

 「舟橋村唯一の土地!」とか思っていたけれど、売り家や売り地は結構見つかった。東京ディズニーランドの4個分に満たない大きさなのに驚きだ。舟橋村のWEBページによれば、「平成17年国勢調査では人口増加率が全国2位」なのだそうだ。

 そんなことを調べながら歩いていくと、村の中心に近いと思える看板が見えてきた。


村の施設の一極集中っぷりは、東京の一極集中どころでないと思う。

 

かもしかさん

 気になったのでちょっと寄り道してみると、役場・駅、農協、小学校、中学校だけでなく、保育所、図書館、舟橋会館なる建物まで集中してあった。道路の看板(上の写真)では書ききれなかったのだ、きっと。

 スタート地点の越中三郷駅の次の駅、越中舟橋駅が見えた。越中舟橋駅の中に舟橋村立図書館があった。むしろ図書館の中に駅があった。一つのビルに施設が集まるとは、一極集中過ぎるけどナイスだ。


「舟橋駅」が「舟橋村立図書館」の次にある。図書館のほうが大事なのだろう。

本当に図書館と一体化している。

かもしかさんは入館禁止とします。

詩経とか養生訓とか渋い書物を探す、かもしかさんの絵。

 かもしかさんのことは忘れて元来た通りに戻り、まっすぐ進んでいく。ふたたび工場や食堂やコンビニを抜けていくと、横断終了を示す標識が!

 ケータイを見ると14:26。なんと寄り道しながらも40分で、歩いて自治体を横断してしまった。本当に地図通り、途中に信号機のある車道と車道の十字路が3つしかなくて、あっという間に着いてしまった。


短いのに達成感

 

富山といえば「ますのすし」

 普通なら車でしか達成できない自治体横断を徒歩で達成したところで、休憩がてら富山駅で購入した、富山名物「源のますのすし」を食べることに。


自治体徒歩横断の自分へのご褒美

全国区の駅弁の風格

大の大人が満足なボリューム!

 ご馳走様、うまかった!で終わらなかった。ますのすしの食べ方が書かれた説明書きに、なんともデイリーポータルZ向きな一文が書かれていた。

「他にパッケージ、すし桶、青竹、ゴムバンドの面白い利用法がございましたらご一報ください」

 僕はこの難題に対し、○×ゲームのための札を提案してみた。


食べてもただでは終わらない。

さてこれをどうしようか。

食べたあとに○×クイズができます。

 

2時間強で村をひとまわり

 結局それからずっと舟橋村の端の道を境界をなぞるように歩き、15:51分に一周を完了した。時間にして2時間強で自治体一周できた。食事や寄り道もしたので、舟橋村1周に専念すれば1時間半くらいで一周できそうだ。ジョギング・マラソンならどれくらいかかるのかも気になるところだ。

 上に紹介した幹線道路沿いは華があり景色がまだ変わっていくけれど、舟橋村の南部は住宅街と田んぼばかりで、あまりメリハリのある景色が楽しめるわけではなかった。


舟橋村の南部は素朴な風景だった。

舟橋村を歩く人のためのまとめ

  • 舟橋村1周も舟橋村横断も達成感がある。
  • 舟橋村を徒歩で1周は2時間弱で、舟橋村を徒歩で横断は40分でできる。
  • 印象に残したいなら舟橋村横断がオススメ
  • トイレがないので気をつけよう
  • 車社会だから、歩行者を見ることは稀で寂しいかも
  • 幹線道路沿いに2店コンビニあり
  • バチカンは舟橋村のおよそ8分の1の大きさらしい
標準語でないが、だがそれがいい。

 
 
関連記事
日本で一番小さい村
ふつうの町をたずねて
開拓時代にタイムスリップの村

 

 
Ad by DailyPortalZ
 

▲トップに戻る バックナンバーいちらんへ
アット・ニフティトップページへアット・ニフティ会員に登録 個人情報保護ポリシー
©2012 NIFTY Corporation