■要は、核のチョコにチョコを何層もつければいいのです
まずは核になるサッカーボールチョコに竹串を刺した。竹串を回転させながら刺していけば簡単だ。サッカーボールチョコは真ん中に接合部があるので、そこを狙えば楽々刺さる。ただし、力を入れすぎると割れてしまうので注意。
以上、誰の役にも立たないニッチなノウハウ。
次はコーティング用のチョコを溶かす。
■正直、チョコはロウみたいにすぐ固まるもんだと・・・
ホワイトチョコを湯煎で溶かす。このとき、水が混ざったりお湯の温度が高すぎたりすると大変なのだ。と、作りながら教わった。お菓子作りってなんか化学の実験みたいだ。
このホワイトチョコに、抹茶やカボチャパウダーを混ぜて色んな色のチョコを作るのだ。
で。早速、核→カボチャチョコ→ホワイトチョコという順序で層を作ろうと思ったら失敗した。なんと、周りに付けるチョコの温度で核が溶けてしまったのだ。えー。
ヤベエ、お菓子作りって難しい。
夢の中では簡単に綺麗な層を作ったチョコが、現実の世界ではとてもやっかいな存在になっている。夢と現実は大違いである。夢は上手く行くから夢なのだ。
でも一度失敗しただけだ。思い描いた事が上手くいかないなら、工夫をして夢を現実に実現させたらいいのだ。それが人間をここまで進歩させたんだ。
失敗が恥ずかしいので話を人類規模にしてみた。
■チョコの性質は大体わかった
思ってたよりチョコってのは固まりづらい事がわかった。僕は男なので好きな男子のために手作りチョコを作った事とかはない。あったらマズイし、あったとしてもここには書かない。
だから、正直溶けたチョコがこれほど扱いにくい物だとは思ってなかった。手作りチョコなんていって、溶かして型に入れて固めてるだけじゃん、とバカにしていた(貰った事無いので95%そねみだが)。でも、それだけの手順でも十分面倒くさい事がわかった。女子に生まれてたとして、間違いなく僕は手作りチョコなんて作らない。
こういうマインドが僕がモテずに暗黒の青春時代を送った原因なんだと思う。文章を書くというのはつまり自分探しなのだ。こんにちは、自分。
さて、与太話は良いとして、チョコだ。
■直接がダメなら緩衝地帯を作ろうじゃないか
朝鮮半島の北緯38度線には北と南の境界線があって、軍事的な緩衝地帯になっている。緩衝地帯があるから衝突を避けられるのだ。だから、地層チョコにおいても緩衝地帯が重要だ。
直接チョコ同士を重ねようとしても溶けてしまって無理なので、チョコ、アーモンド、チョコ、クッキークランチ、みたいに間になにか挟む事にした。これならチョコが混ざるのを防げるに違いない。
更に、室温だと思ったよりもチョコが固まらないので、コーティングしたら冷凍庫に入れる事にした。幸い、串が刺さってるので冷凍庫の中で立てやすい。
これなら完璧、と思ったら。
冷凍庫を開けたらなんか垂れていた。
すっかりチョコの扱いをマスターしたと思いこんでたら、全然まだまだだった。冷凍庫の中でチョコの一部が崩壊していた。
でも、まぁ、致命的な崩壊でも無かったのでちょちょっと取り繕って更に層を重ねる事にした。層を重ねるごとに大きく、扱いづらくなっていく地層チョコ。
はたして夢で見た通りの、美しくて美味しいチョコは完成するのか?
結果は次のページで。なんつって、今オレTVみたいだったな。