本企画の趣旨〜大人のしがらみとは？〜

大人なんだから何でも大量に自由に買えばいいじゃない、とも思うのだが、大人になると、子どものときのようにもらったお金（お小遣いとかバイト代とか）をそのまま まるっと使っていいものでもなくなるだろう。

家賃があったりローンがあったり、食費があったり光熱費があったり、保険料があったり税金があったり。ああ、出費、出費、出費。”大人のしがらみ”である。

大人はそこをやりくりして余裕を作って大人買いに挑むものなのかもしれないが、私などお金に対しての小心者は大胆にお金を使うことにとても勇気がいるのだ、そしていつも、買えない。

……そう、今回は私のようなお金を使うことがあまり好きでないタイプの人々（つまりそれは“ケチ”なのではというご指摘はスルーしますよ！）が気持ちよく大人買いできる可能性を探ってみようと思うのだ。

家庭の財布を管理している方になら共感いただけるはずと信じ、手探りでぐいぐい進んでいきたいと思う。

安いくて必要なものを大量に買ってみよう

というわけで、買物にしがらみの多い自分でも納得の上で大人買いできるものを求め、やってきたのは物の安いことで有名な商店街。

本来の「大人買い」にはちょっと無駄遣いのようなところがある。そこが大人買いの醍醐味ともいえるのだが、しがらみのある大人の大人買いとしては無駄な買物は完全にNGだ。納得して大量に何かを買うには

・それが必要であること
・お買い得であること

が前提になると思う。そこで商店街なのだ。ここなら大量に買って嬉しくなるようなものがあるのではないか。

安くていいものはないがー。そうして歩くと、あるある、胸ゆさぶられる安いものがどわどわ店頭にならんでいる。おお！

どうだろう、100個とかどかんと大人買ってみてしまおうか。いざ、大人買うぞ！

いきなり目に付いてしまったサングラス。1個だとやたらに高いが大人買いするとなると高い。それに大量にめがね買ってどうすんだ。駅前で配るのか。そもそも私にサングラスをかける習慣がない。

もっと、ちゃんと使えるようなものにしよう。そうだ、衣類はどうだろう。

衣類は本当に安いのがたくさんあってなんだかハラハラした。けれど大量買いは収納場所の問題が難しい。そもそも、そんなにたくさんいるものじゃないのだ。

そうだ、たくさん必要なものを買わなくては。食品はどうだろう。

あれこれ見ているうちに、結局お菓子とか甘いものを買いたがっている自分に気づいた。だめだ！ そんなに買っちゃ太るよ！

実はこの時、「じゃあ1個買えばいいじゃない」という選択肢を完全に忘却していたのであった。

どっちみち賞味期限があったりする食べ物の大量買いはやはり難しい。雑貨はどうだろう。

ようやく見つけました！

ああ、もう私には大人買いをするのは一生無理なんだ。気分ぱーっとお金を使うなんてできないんだ……。

と、本気で自分のケチさと買物度胸のなさにがっくりしてしまったとき、あ、と思った。

トイレットペーパーはどうだろう。カサがあるのでたくさん買った気になれるし、100セット買わなくても100ロール買えば大人買いの気分は十分満喫できるんじゃないか。

安いお店を探したい

さて、トイレットペーパーを大人買いしてやろうという腹は決まった。でも、上記の写真、12ロールで278円は私の経験値からいくとちょっとお高めな気がする。

特に肌触りにこだわりがなければ、もっと安く買えるはずだ。しがらみを越え、気持ちよくどーんと買うためには、底値を調査しなければ。

こうなったら商店街だけではなく、範囲を広げてドラッグストアやディスカウントショップを回って値段を調べてまわってやろう。