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ひらめきの月曜日
 
捺印マットについて考える1日

そういえば捺印マットはどこにでも売っている。大型の100円ショップにはかなりのラインナップ。このほかにもサイズの違うものが5種類あって、全部で9種類の品揃え

革風……

捺印マットは知らないあいだにそこにある

そもそも、捺印マットというのはどこから沸いて出てくるものなのだろうか。

捺印マットがどうしても仕事で必須であるという人は積極的に購入するなり仕事先から支給されるなりするかと思うが、そうでなくてもなんとなく捺印マットを持っているという人はいると思う。

買うのだろうか。気になって何人かの人に聞いてみたところ、自宅で使っている人とそうでない人の割合は半々であった。そして、持っている人の多くが「多分買った」といっていたのだ。

買うものなのか。捺印マットって!

確かに、それほど需要のなさそうな捺印マットだが楽に手に入るイメージはある。たとえば、直径何ミリのネジ、のように探さなければ手に入らないようなものとは違う。

それほど必要ではないけれど、どこにでも売っている。これは捺印マットについて考えるキーポイントかもしれない。

先の持っている人たちのコメント「多分買った」というのもそれを象徴している。「多分」なのだ。買ったかどうか、定かではないが、多分買った。気安すぎて入手の由来がもはや分からなくなってしまっている。

ちなみにノベルティとしてもらった、企業のロゴなどが入っているものを使っているという意見もあった。

ノベルティといえばモノが知らない間に生活の場に侵略する最短ルート! 多分買ったという人も、もしかしたらどこかでもらってきている可能性も高そうだ。

100円ショップのゴムっぽいものの材質がナゾ。つまりゴムのことらしい。スパッツのことを最近レギンスと呼ぶようなことか
きれいに押せるほか、印鑑を傷めないこともアピール。そういう役割もあったとは
   
アピールポイントが書くことなくてギリギリひねり出した感じで好印象

捺印マットそろい踏み。こんなのなかなかお目にかかれないぞ

あまりにも普通にきれいに押せるので、最後はどうしていいかわからなくなって4連打してしまったよ

捺印マット3点をまとめ買い

さて、もやもやと捺印マットのことを考えながら、せっかくなのでいくつか買ってきた。100円ショップで2点、文具店で1点。

とくべつ印鑑を押す予定もなく「捺印マットをいくつか買う」ってちょっとないことだと思う。もしかすると日本発、いや、世界初なのではないか。

さて捺印マットというと、ずばり「印鑑をきれいに押せる台」である。

印鑑をきれいに押せる台を作るのは、きっとそれほど難しいことではないと思うのだ。かなり条件の低いハードルさえ越えられれば印鑑はきれいに押せる。

つまり、価格の高い安いはあまり関係ないと思うのだ。

押し比べて、当たり前の結果が出る

せっかくなので押し比べてみた。結果下の写真のとおりだ。ものすごく当たり前に全部きれいに押せた。

失敗したのは、裏に指をあてて押したものだけ。ちなみにこの押し方は実は私が22歳ぐらいまでやっていた押し方なのです。むしろ硬い机の上で押したほうがきれいに押せると知ったのは23歳ぐらいのことであった(印鑑によっては裏に指を当てるときれいに押せるものもあるらしいです)。

一応、押し心地に関するメモをとっていたのでご紹介すると、

・100円(材質がエラストマーと書いてあったやつ)
ああ、しっかり押せているなあという、押しがいある感触
・100円(革風と書いてあったやつ)
かなりめり込む。力を入れなくても押してる感がある
・ 350円(文具店で購入したやつ)
結構硬いが、台がしっかり机をつかんでいてずれない
・ デイリーポータルオリジナル
起毛しているにでシャクっという。押してる感はかなりある
Zくんに応援されているためたくさんおしてしまう

と、何しろどれもきれいに押せたので、かなり無理に感想をひねり出した感じがあった。一応の個性はありどれも同じということではないけれど、どれを使っても同じなのは間違いない。

捺印マットにある選択肢は「どれを使うか」ではなく「持つか持たないか」なのだ。流れ上、私は3枚も捺印マットを「持つ」身となった。いきなり持ちすぎだ。

最後に、今回捺印マットについて1日中考えて、押し比べまでした後日談を以下にまとめます。自分的にも、衝撃の結末です。


捺印マット、あったほうがいい

最終的にどう思ったかというと、実は「捺印マットいいなあ」と思ったのだった。えー!

というのも、捺印マットの正体が分かったのだ。それは「安心」だ。印鑑を押すときって、ちょっと怖い。重要な書類だったりして押し間違いが許されない状況での捺印は今まで「割りとギャンブルだなあ」と思っていたのだ。

が、捺印マットがあれば確実に押せる。なくても押せるけど、あれば確実に押せるのだ。保険である。

今日から保険に加入した私だ。もう安心です。

あ!

すっかり捺印マットに夢中になって、これが宣伝記事であることを忘れていました。というわけで、皆さんも捺印マットを持つ側の人間になりませんか。一生に1枚の御買物、持つならぜひともデイリーポータルZオリジナル捺印マットを!

捺印マットのほかにもいろいろセットされてるよ!

デイリーポータルZストア https://backnumber.dailyportalz.jp/store/


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