(text by 大塚 幸代)
先日、当サイトで『生キャラメルを食べ比べてみよう』という、8種の北海道生キャラメル試食企画をやった時から、ぼんやりと考えていたのだが。
生キャラメル=普通のキャラメルほど煮詰めないで、半生のまま冷やし固めたキャラメル、であるのなら。 キャラメル自体は、一般家庭で作れるお菓子なのだからして。 生キャラメルも、頑張ればひょっとして、似たようなものが作れるんじゃないのか……? と。 思ったわけですよ。
そんな訳で買ってきました、メインの材料、グラニュー糖と生クリーム。 普通、キャラメルには、バターや蜂蜜(もしくは水飴)も加えるらのですが、「食べ比べ」の時にバターも蜂蜜の味もさほど感じなかったので、思い切って基本の材料のみで作ることにしました。
まずはグラニュー糖に水をちょっと入れて、とかして、まさに飴色になるまで焦がします。これ、冷やし固めたら、もちろん飴になります。 ちなみに砂糖を焦がすことを「キャラメリゼ」というのだそう。
飴の中に、室温に戻した生クリームをジャッと入れます。小さめの火で、ゆっくり混ぜ混ぜ。
3、4分混ぜてると、「あ、これってキャラメルっぽくない?」という手応えのブツになってきます。カレールーくらいの固さか?
これをキッチンペーパーを敷いたトレイなどに流し込み、冷蔵庫で1時間以上冷やし固めます。
これを包丁でキャラメルっぽく切ります。
ちなみに材料の配分は、生クリームと砂糖、同量(100ccづつ)。
試食したんですが…。
味はまあ「新鮮なキャラメル」っていう感じで、いい線いってたんですが…。
固さが! 力を入れず、口の中でサクッと切れるような固さになってない!! 普通のキャラメルレベルなのです。
二度目のトライは生クリーム100cc、砂糖50ccにしてみましたが、今度はやわらか過ぎ。みにょーんと伸びてしまいました。
そのあと、一週間ほど、しつこくしつこく配分を変えて作ってみましたが、さほど上手くいかず。 生クリーム100cc、砂糖75ccの配分が、いちばんマシな出来だったかと思います。
■お菓子は良い加減には作れないな
今回分かったこと。
こんな感じでした。
失敗して生キャラメルにならなくても、「(普通に売ってるのより美味しい)キャラメル」にはなるので、気がむいたかたは、トライしてみてください!