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土曜ワイド工場
 
この店で一番臭いチーズをください

この中で一番臭いチーズはどれだ

ラインナップは以下。6つのうち4つがウォッシュタイプと呼ばれ、塩水や酒で何度も洗いながら熟成させることにより、表面から菌が繁殖してにおいが強烈になるという製法だそうだ。熟成の度合いにより食べ頃がある。

代表的なウォッシュタイプは「マンステール」というチーズだが、あいにく食べ頃のものが手に入らなかったので今回はなし。


2番のみウォッシュタイプ。いい納豆臭してます!
このお皿は全てがウォッシュタイプ。なにがなんだかわからない臭気で攻めてくる。

 

臭くないチーズも用意

色も味も、カラスミやウニに似ていると言われるミモレットも持参してみた。まったく臭くないので味覚をフラットな状態に戻すという狙いもある(別にチーズじゃなくていいのだけれど)。


マイルドなチーズ、ミモレット。
余談だが、Kさんが釣って燻製にした魚がおいしくて皆大興奮。

 

いただきます

ワインとともに、臭いチーズ好きの皆さんに簡単に感想を伺ってみることにした。


このチーズを片づけないと鍋ができない。

石鹸くらいの固さ。味はシンプルなチーズ。

(1)ケソ・アル・ロメロ

上の写真のように、表面に香草がまぶしてある。
店員さんによると「羊の三種混合乳なので、珍しいですよ」とのこと。

皆さんの感想:
「臭くはない」
「これのあとワイン飲むとヘンな味」
「他は個性が強い中で、地味な個性をもってる」
「逆にこの人個人で営業に来たらかえって目立つタイプ」
「鉄道に例えると鶴見線」

ちょっと他の個性派とは違う、地味な変わり者のようだ。


アフィネ(熟成)とデリシュー(おいしい)の合成語だって。確かにおいしい。

(2)アフィデリス

店員さんから「比較的食べやすいですよ」とお墨付きをもらった一品。
ねとーっとしている。クセとマイルドさのバランスがちょうど良くて、私はすきな味だった。

皆さんの感想:
「お、納豆」
「甘みがある」
「においのわりに食べてみるとやさしい感じ」
「鉄道には例えられない」

臭いチーズ入門といったところか。おすすめです。


高級なクリームチーズってこんな感じかも。

(3)シャロレ(やぎ)

やぎチーズと言われてゴートチーズのようなキャラメルっぽさを想像していたが、真っ白でホロっとしている。乳のコクがちゃんと感じられる。クリームチーズに近い質感で、味も似ていた。

皆さんの感想:
「ヨーグルトみたい」
「酸味と塩分のわりには実体に行けないかんじ」
「ワインなくてもこれだけでいいような」
「朝食のパンに塗る系だといわれても違和感ない 」

確かにさわやかな朝のイメージだ。


乙幡さんも絶賛。いや、本当に臭くておいしい!

(4)カマンベール カルヴァドス

先に結論を言うと、今回の中ではコレが一番臭いチーズでした 。
お店で「臭いチーズください」と言った時に真っ先に出されたのがコレだった。店員さんも目を輝かせながら「臭いといえばこれです」とアピールしていた。
電車の中で漏れていたにおいはこれだったようだ。鼻を近づけると、東南アジアの市場の生臭さに似ている事に気づいた。

皆さんの感想:
「くさい」
「おいしい」
「生ゴミ」
「大根の漬け物でこんなのあった、古漬けみたいな」
「ブルーチーズっぽい」
「豆腐よう好きな人は絶対いける」
「たけし軍団で特技を持っている奴」


自信を持っておすすめします。シダの葉っぱが目印です。

(5)グレデボージュ

実はこのチーズだけは普段からよく食べている。理由はもちろんおいしい事と、成城石井やデパ地下で売っているからだ。
珍味フリークの集い「珍味大会」に持参した時も好評だったので、今日も持ってきた。一言でいうとやはり納豆。ねっとり感もたまらない。
(2)のアフィデリスとよく似ているが、こちらのほうがやや強烈。

皆さんの感想:
「においあるけど食べやすい」
「納豆っぽくて、口の中でするする動くかんじ」
「ボクサー(理由失念)」
「アフィデリスの兄貴分」


二番目に臭いチーズと認定。

(6)アンジ・ゲヴェルツ トラミネール

これも店員さんが迷うことなく薦めたチーズ。先ほどの一番臭い「カマンベール カルヴァドス」に似た発酵臭がする。
アフィデリスやグレデボージュ等と比べると一歩踏み込んだ濃い味がする。古漬け系と呼べばいいか。

皆さんの感想:
「二番目に生ゴミ」
「こうじ菌」
「漬け物ぽい」
「おいしい」

古漬けの前に生ゴミらしい。


12ヶ月を越えると固くなり風味も増すらしい。

(おまけ)ミモレット 12ヶ月

パスタにも使われるカラスミに似たチーズ。
森元首相が小泉元首相にこのチーズを振る舞われたとき「干からびたチーズだ」と言ったことでも知られるきっかけになったのでご存知の方も多いと思う。

皆さんの感想:
「においも味もないように錯覚する」
「おちつく」
「家に帰ってきたかんじ」
「カラスミっぽいから日本酒にも合いそう」

 

臭いチーズはやっぱりおいしい

という事で、この中では(4)のカマンベール カルヴァドスが一番臭いという結果だった。興味のあるかたは、もし見かける事があったら食べてみて下さい。

ウォッシュタイプのチーズなどは熟成の度合いが関わってくるので、お店に並んでいるチーズを買う時は店員さんに説明をしてもらってから買うと良いと思う。並んでいるものがすべて食べ頃とは限らないからだ。


「鶴見線?」
「これは覚えのあるにおい・・・漬け物だ」
臭くても口に放り込んでしまえば意外といけます。

くせえくせえ、うめえうめえと連呼しながらチーズはなくなった。
もはや「風呂に入ってない人の臭い」「生ゴミ臭」と感じることもなく(食べているのだから当然ですが)、おいしいワインの肴としてきちんと役割を果たしてくれた。

いやー、チーズって本当に良いものですね。

ワインにもビールにも、単独でも

一人自宅でこのようなチーズを食べるのも悪くないが、生ゴミのにおいの食べ物は大勢で食べた方が楽しいと思った。
臭いチーズは差し入れにおすすめです。

さりげなく著書の宣伝をする乙幡さん

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