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ちしきの金曜日
 
長崎で最もメジャーな麺類

 

長崎で最もメジャーな麺類といえば、
そう、ちゃんぽんだ。

「昼は蕎麦かうどんでも食べようか。」
という何げない場面も、長崎では
「昼はちゃんぽんか皿うどんでも食べようか。」
となる。別に大げさに言ってるとか勢いで言ってるとかでなくむしろ控えめに言って長崎ではそれが普通で、みな当たり前にちゃんぽんを食べている。

 関東から長崎に移り住んで丸7年。今回は私が長崎で得たちゃんぽんの知識を披露したいと思う。

T・斎藤



家で普通に作ってる

 名物には、地元の人が誰も食べない名物と食べる名物とがあるが、ちゃんぽんは地元の人が食べる、それも“ものすごく”食べる名物だ。

 長崎では「ちゃんぽんは家で作るもの」と思ってる人も多い。スーパーにはちゃんぽんを作るのに必要なものがすべて揃ってる。それどころか、コンビニにまで置いてあったりする。デイリーヤマザキで野菜やお惣菜に混じってちゃんぽん麺やちゃんぽんの具が並んでいるのを見た時は驚いた。ここはちゃんぽん王国なんだ、と心底思い知らされた。

スーパーにちゃんぽんに必要な物がすべてが置いてあるのは当たり前
こちらはちゃんぽんの具 (はんぺん)
 「ちゃんぽんの具」と言っても、ちゃんぽん圏でないかたにはピンと来ないかもしれない。

 ちゃんぽんの具とは、ピンク色またはグリーン色をしたカマボコのこと。長崎ではこれを「はんぺん」と呼ぶ。はんぺんと言っても白くてふわふわしたアレではない。

 上の写真の右側に写ってる細長いやつは、切ってない塊の状態のもの。これを包丁で5mm幅くらいに切ってちゃんぽんに入れる。はんぺんは長崎ではどこにでも、空気みたいに当たり前に売ってる。

我が家のちゃんぽん

 我が家でも週に一回はちゃんぽんを作っている。
 娘(5)は、「今日は何がいい?」と聞くと100%確実に
ちゃんぽんがいい!
という答えるほど、ちゃんぽんが大好きだ。

T斎藤謹製・ちゃんぽん

上が私が作ったちゃんぽん。
毎週作ってるだけに、もう手馴れたものだ。

作り方は以下。

1) 豚バラ肉、玉ねぎ、ニンジン、キャベツ(または白菜)、はんぺん、魚介類といった具材を油で炒めた後、ちゃんぽんのスープ(麺に付属、もしくは別売)を入れ煮込む。

2) ちゃんぽん麺を茹で、茹で上がったら(1)の鍋に投入。麺と具材を一緒に少々煮込む。

以上。
麺は既に茹でた状態で売ってるのもあるので、その場合は茹でずにいきなり(1)の鍋に突っ込めるから、鍋ひとつで完結する。

ハッキリ言って簡単。そのくせ、子供にも超ウケがいい。

プロは中華鍋で作るが、うちでは一番でかい深めのフライパンで作ってる。

 麺を具と一緒に煮込むのは、ちゃんぽんの特徴のひとつで、最初はちょっと抵抗を感じた。こんなテキトーでいいのかよ?と。

 ラーメンにせよ、スパゲッティにせよ、うどんにせよ、どの麺類も茹で時間は非常にシビアで、ちょっと間違うとたちまち麺が台無しになってしまう。

 が、ちゃんぽん麺は違った。何度もやってみてわかったが、あの麺はけして伸びない。

 さらに、伸びないことをいいことに、ひたすら煮込んで汁を吸わせたところから誕生したのが、皿うどんの太麺だったりする(本当)。 

はんぺんは彩りだけの問題なので、普通のカマボコで代用OK。
子供ウケを狙って、ここでははんぺんの代わりにキティちゃんカマボコを使ってる。

具には何を入れるべきか

 具材に何を入れるかは、最初のうちは特に悩むポイントだ。また、店ごとのオリジナリティがよく反映される部分でもある。

 昔、仕事でよくお世話になっているちゃんぽんメーカーの社長さんに、この件について尋ねてみたところ、
絶対に欠かせないのは玉ねぎと豚肉。これだけは必ず入れて欲しい。
とのことだった。その頃、私はまだちゃんぽんの具と言えばシーフードというイメージだっただけに意外だった。やってみるとたしかにスープのコクが増してうまい。迷いがなくなった。

 というわけで、必須の具はたまねぎと豚肉。
 それとキャベツまたは白菜。これが無いとちゃんぽんの野菜たっぷり感がなくなってしまう。それと先ほど述べたはんぺん(ちゃんぽんの具=かまぼこ)。人によっては、「はんぺんさえ入ってればちゃんぽん」といった乱暴なことを言う人もいるほど。たしかに、見た目がすごくちゃんぽんっぽくなる。

 それと、個人的に可能な限り入れたいと思ってるのがイカとエビ。これを入れると味も香りも抜群によくなる。一般的にはこの部分は夏はアサリ、冬はカキを入れるというのが定番で、お店で食べると季節に応じてそのどちらかが入ってることが多い。

 他には、もやしとか、きくらげなどを入れるのもよく見かけるパターンだが、私が家で作る時は滅多に入れない。(面倒くさいから。というか入れなくてももう十分うまいから)

お店で食べるちゃんぽんはさすが、彩りもきれいでうまそう。
(写真は中華園のそぼろちゃんぽん)

外食もやっぱりちゃんぽん

 というわけで、家で毎週ちゃんぽんを作って食べてるのだが、たまに外食する時もやっぱりちゃんぽん。

娘に「どこがいい?」と聞くと、これまたほとんと必ず
中華がいい!」と言う。

 私としてはむしろ焼肉などへももっと行きたいのだが、娘はひたすら中華へと私をいざなう。(ただしさすがにお子様ランチにはかなわない。店頭でお子様ランチを発見するとそちらに軌道修正される)

次のページでは、お店のちゃんぽんを見ていきたい。

家でもちゃんぽんだが、外でもちゃんぽんを食べる

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