この時期になると全国でイルミネーションが始まる。色々なことは置いといて単純にキレイで良いと思う。
イルミネーションといえば昔は黄色いものがほとんどだったが、 LEDの普及で最近は赤や緑、青などの明かりが増えてきた。
そこで思い出すのは光の三原色。赤、緑、青の色を重ねれば白くなるというアレだ。それを利用すればイルミネーションを真っ白にしてやれるのではないか。
(小柳 健次郎)
イルミネーションを白くするなんてまるで東京タワーを消す(の100倍小さい)手品みたいな話だが、そんなたいしたことではなく、つまり青色LEDに赤と緑のセロファンを、光の三原色で白く見えるのではないかということだ。
白く見えたら蛍光灯みたいで楽しいかもしれない。
蛍光灯に見えない方がキレイで楽しいだろうという声が聞こえるが、それは人によりますので。
このところよく見かけるようになったこの青いLEDイルミネーション。これに赤と緑のセロファンを重ねて白くなるだろうか。
白くならなかった。どころかなんの色にも変わらず青いまま。かろうじて少し暗くなったぐらい。
ここまでやってもちっとも青さが変わらない。青LEDは光の原則を無視するものなのか。だとしたらすごい発見だと喜べるが絶対違う。
いきなり失敗したが、だからといって別の策を用意してもいないので、ストイックに同じ方法を別のイルミネーションに試していきたい。
これもまた白くはならなかった。しかし見ての通り怪しいピンクになって、なんとなく大人の街みたいな雰囲気じゃないか。そういうのを見てキレイだねと言うなんて実に赤面ものだと思う。
この後も白く見える物を探してイルミネーションをセロファン片手に見て回ったが、白くなるものはなく、ちょっと色が変わるか暗くなるかだけだった。
しばらく悩んでから思い出した。光の三原色は赤、緑、青の光が合わさって白くなる加法混色だった。
しかしセロファンは光ではなく印刷なので減法混色。青の光にどんなに赤や緑のセロファンを重ねても、ただ暗くなるかちょっと色が変わるかぐらいで当然だったのである。