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土曜ワイド工場
 
全てをプロレス風にするぞコラ!

このセンス、プロレスラーか中小企業の社長か

さて3問目、ここまでモノ中心できたけど今度は「動き」。こちらの方が技っぽい分ネーミングしやすいか?ということでお題はこちら。


電車が入線する直前の駅員の動き

電車がホームに滑り込む直前、指さし確認的に進行方向に指を向ける駅員のこのムーヴ。技名をつけるならいったい何?


澤「難しいな〜。俺『トレインストップ』ってしか思いつかなかった。『ドラゴンストップ』みたいな(笑)」

M「『スムーズアクション』てのはどう?あんまり技で『スムーズ』ってないか‥じゃあ『電車突入弾』!」

−−『弾』だと野球の見出しぽいよね。『満塁弾』『サヨナラ弾』みたいな。

M「じゃあ‥『駅破壊』?」

澤「これから乗るのに!電車だから‥トレインですか」

M「『トレインパニック』ってのはどうかな?」

−−井上貴子に『タカコパニック』って技あったしなぁ。

M「別にパニックしないんだけど、今から入ってくるから慌てるなと。パニックするなと(笑)。これから女性は髪乱れるわスカートめくれるわだから!」

澤「軽いパニックに対して注意を呼びかけるわけですね(笑)」


ということで今日から電車で駅員の指さし確認を見たらこう言おう!「トレインパニックだ‥」「あれ、トレインパニックじゃない?」‥間違いなく回りの客がビビりそうな気もするが。

そして4問目、これまでモノ系は比較的ビジュアル的に特徴的なものが続いたけども今度は一気に地味なこちら。


外にあるコンセント、といえばいいのか。

お店の外とかにあったりする、看板電飾なんかのための屋外向け電源供給コンセント。これもネーミングは業界的にはあるのかもしれないけども、一般的には聞いたことがない。それを2人のプロレス脳でよろしくカーン!


M「外だから『アウトサイド』?プロレス的に言うと『場外』だから、そうなると『エニウェア』ですよね。もしくは『ストリート』とか。『ストリートファイト電源デスマッチ』?」

澤「デスは困りますよ!せめて『ライクアサンダー』とか‥」

M「電気だからエレクトリックとか‥『エレクトロショック』ってレスラーもいたねぇ」

澤「この形がスリッパっぽいじゃないですか?ふと思い出したんですけど鶴見吾郎さん*2がスニーカーを半分に切ってスリッパにしてたんですよね」

M「いいですね!ゴローつけましょうよ」

−−そういうエピソードぽいのは深みある感じしますね。スリッパが深いのかわかんないけど(笑)。

M「じゃあ『ゴローサンダー』?『サンダーゴロー』?」

澤「『サンダーゴロー』の方がいいですね!」

*2鶴見吾郎:国際プロレスでデビュー。全日本・SWSなどを渡り歩き、地元でジムを経営しつつ自主興業を開催。


やっぱり『サンダー』とかつくとそれっぽくなっていいなぁ。やはり強そう、というか子供が好きそうな単語は大事です。あとは口に出した時の勢い。写真と組み合わせればほらこんなに強そう!


サンダーゴロー!
サンダーゴロー2号!

さてそんな話をしてるところにもうひとりプロレス脳の論客が登場。『広島から来たプロレスラー』の時に話をうかがった謎のブッカー・バッドガイNABEさんです。


サンダーゴロー3号!来たばっかりだけど。

さて3人揃うも最後のお題。しかも間違いなく難しいんですが。。第4問はモノや動きじゃなくて「雰囲気」をネーミングしていただきたい。そんな問題はこちら。


正月前の雰囲気。写真はイメージ。

肌寒い中にもせわしく、年の終わる寂しさの中にも新しい年を迎える明るさが‥そんな12月末の雰囲気をプロレスぽく名付けてください。ムチャぶりな気もしますが三人寄れば文殊の知恵!最終ラウンドカーン!


M「昔は年末はプロレスやんなかったんだよね。
だいたい15日くらいには終わってたんじゃないかな?」

N「全日本プロレスとか12月3日とかの武道館で終わりでしたからね。今は大晦日や年越し興業、元旦もやってますからね」

M「新日本プロレスの『夢☆勝ちます』くらいからクリスマス前後が増えたんだよね。年末ぽいというと‥昔、新日本で『イヤーエンド国技館』てのがあったけど。12月は英語だと‥ディッセンバー?」

N「ECW(アメリカのプロレス団体)の大会で『リメンバー・ディッセンバー』とかありましたね」

澤「あ〜、アメリカぽいですよねぇ。韻を踏む感じが」

−−日本だと東京ドーム=闘強導夢、みたいな漢字あてる方になっちゃうもんね(笑)。

N「もうちょっと格好良く‥師走ですよ。師走かっこよくいえば?」

澤「ランニングマスター?ランマスターラン?」

M「大晦日・除夜の鐘‥あとなんだっけ、年末のキーワードって?」

N「108つの煩悩とか?」

M「キン肉マンなら『108の殺人技』とかそんなノリでいいんけど。全てがその月に終わる‥って意味で『エンドオブザワールド』とか?」

澤「エンドオブ‥キャンバスでもいいですね。あとマットでも」

−−ありそうだね『エンドオブマット2008』とか。

M「あ、でも『ネバーエンディングマット』とかでもいいね。来年も続きますよ〜っていう」

澤「微妙に響きがファンシーな所もそれっぽいですね(笑)」

M「プロレス関係の名前って一般の人から見ると
いいのもあるけどダサいのもあるでしょ。映画からパクるのも多いし。今年はほら、羽賀研二無罪判決の話題もあったし」

−−『ネバーエンディングストーリーのテーマ』の日本語版を羽賀研二が歌ってたって知らないとわからないよ!


実際はこの3倍くらい話してます

「ネバーエンディングマット」‥12月の雰囲気、というより年末のシリーズタイトルみたいな感じもありますが、かなり結論が出るまでダラダラと伸び始めたところでおひらき!

でもこういうネーミングする作業って難しくもあり、面白くもある。そしてここに集まった人は皆嫌いではない。ひとつにはプロレスを好きになるというのは決して体育会系ではなく文化系的な楽しみ方だから、だろう。


M「子供って難しい名前覚えたがるじゃない?サルマン・ハシミコフとかビクトル・ザンギエフ(共にロシア圏のレスラー)とか」

澤「チャンプア・ゲッソンリット(タイのキックボクサー)とかね(笑)。難しくあればあるほど覚えたいってありますね」

−−メキシコの技の名前とか覚えにくいし、覚えなくてもいいのに覚えるよね。

M「我々は気づいたらスペイン語学んでるの!『ケブラドーラコンヒーロ』(技の名前)とか『マスカラ・コントラ・カベジェラ』(試合形式の名称)とかスラスラ言えるから!」

−−確かにアメリカ以外の国の言葉に触れる機会ではあったよね。

M「プロレスファンの方が世界の地名とかも知ってるよ!」

N「僕も世界地理は強かったですからね。アメリカでもダラスとか州都みたいなところ覚えますから」

M「それはプロレスファンだけの特権だよ。北海道といえば月寒、大分なら荷揚町とか有名な会場名で覚えちゃうからね(笑)」


ただプロレス好きだからといって偏差値アップはあんまり期待しない方がいいと思います、世間のお母様。それはそれ、これはこれ!

ちなみにいかに我々がプロレス脳を発揮してネーミングを考えてきたかを遅れてきたNABEさんに話した時の第一声は「完全に中小企業の社長のネーミングじゃないですか(笑)考えに考えたんだけど買う人は『え、考えてその名前?』っていう」。正論過ぎるよ!

あ、熱に押されて写真がボケちゃった。

文化系ぽいけど試合は熱血です

ちなみに澤宗紀選手は大晦日深夜までビッチリあちこちの団体に参戦。試合はもう言葉のいらない熱血ファイトを見せるのでぜひ一度見てみてください!詳しくはブログの方をご覧くださいませ。


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