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年末年始とくべつ企画
 
新しいお節で新年を祝おう
これが新しい解釈のお節だ!

デイリーポータルZ編集部、古賀です。新年明けて2日目の今日、みなさん、お節、食べてますかー!

と、拳を突き出したところで、明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

デイリーポータルZお正月スペシャル第二弾、本日のテーマはずばり「お節」。早くも食べ飽きてる、まだまだ食べる気まんまん、そもそも正月にお節を食べない等々お節への態度は様々かと思いますが、今回は従来のお節とは全く違う新しいお節をご提案してみようと思うのです。。

新しいダジャレで、新しいお節を。どうぞご覧下さい。ダジャレ?

(text by 古賀及子・高瀬克子

迫り来るめでたさ、お節

わかった、わかったから!

お節にはダジャレが詰まっている

「よろこぶ」にかけて、昆布。ひげを生やし腰が曲がるまで長生きするようにと、海老。出世魚だから、コハダ。もともと丈夫、健康という意味であった言葉「まめ」から、黒豆。鯛は「めでたい」。大きな芽が出ることからクワイも「め(芽)で(出)たい」。

おなじみのお節料理にはそれぞれ「いわれ」がある。おめでたくて気が利いているダジャレのような由来だ。重箱自体もめでたさを「重ねる」という意味があるといわれる。

おや? ダジャレ? ダジャレでいいなら、私たちにだっていくらでもひねり出しようはあるんじゃないか?

私たちにはたくさんのたくさんのたくさんの願いがある。願いを食べ物にからめたダジャレにすれば、それはもうお節料理の一つと言ってしまってもいいのではないか(ここ、大きく出ましたよ)。

ダジャレをもとに料理を作ってお重につめて、現代の願いを込めた新しいお節を作ろう! そんなお節を食べれば2009年は思いのままだ(重ねて大きく出てますよ。正月だしな)。

というわけで、早速「みんなー、何か食べ物でダジャレをひねってくれませんかー」と関係者にあててメールや企画会議でダジャレを募った。同時に当サイトきっての料理上手で料理系の記事をたくさん書いているライター高瀬さんに、集まったダジャレで料理を作ってくれないかと打診。

すぐにも大量のダジャレと高瀬さんからの協力快諾の知らせが集まったのだった。うおー。


エントリーダジャレのご紹介

集まったダジャレはなんと592ダジャレ。逆に「えー」と驚くほどたくさんのダジャレが集まった。集まってしまったと言ってもいい。592て普通ダジャレの数じゃないだろう。自分で募集しておきながらもさすがにこの数には狼狽した。

提案者ごとにそのダジャレの一部をかいつまんでご紹介しましょう。


ダジャラー エントリーNo.1 ウェブマスター 林さん
デイリーポータルZを率いて7年。日々インターネットの潮流に目をひからせ、サイトを正しい道へと導く。

メリケン粉(健康)
白菜(無病白菜)

……。どうしよう。いきなりメリケン粉、ときた。それは料理なのか。続く白菜こそはまだお節になりそうな感じだが、だが、だが、ありていに言うとそれは野菜だ。

大丈夫なんだろうか。そして林さんは主に健康を願っているということが分かる。ダジャレもさることながら、林さんの健康状態もやや不安だ。


ダジャラー エントリーNo.2 石原道場主
読者の方からの投稿ネタコーナー「デイリー道場」で厳しく優しい視点でネタを指導する。門下生はネタ掲載後のブログもチェックするなど、対応は非常に細やか。

ケーキの上に貝とフグを乗せて(景気回復)
クエ(九恵(9つの恵み))

ケーキの上に貝とフグ! それは美味しいのだろうか、どうなのだろうか、いや、きっと美味しくないはずだがそれでもいいのだろうか、よくない、よくないはずだ。人をまどわすようなダジャレの提案。

そしてクエってなんだろう。調べてみたら高級魚らしい。350gで12800円で売っているサイトもあった。繰り出される予算度外視のダジャレ。いよいよ企画自体が怪しくなってきた。

なんだか突っ込んでばかりいるといちいち恐ろしいのであとはえいやとダジャレだけ並べてみよう。おそるおそる。


ダジャラー エントリーNo.3 ライターほそいさん
線の細い女性らしい企画内容や語り口の記事を次々に発表する一方、クラブ活動「珍味部」等で果敢に珍味に体当たりする。

コーン(幸運)
鶏肉(年を取りにくい)
かきフライ(活気をあげる)
かます(カマス→力が増す)
わかめ(若め)
にんじん(病気がキャロット(けろっと)なおる)
がんもどき(良性腫瘍)
リッチ(リッツ)

ダジャラー エントリーNo.4 ライター玉置さん
つりの手腕や料理の的確さと慣れた手つき、きれいさにおいては毎回周囲を驚かせるばかりである。交友関係の広さと多彩さも記事に厚みを出す。

ブリ(ひさしブリ)
白米(お酒をたくさん飲んでも吐くまい)
ワカサギ(若さ(偽))
カレイをカツに(加齢に勝つ アンチエイジング)
おばんさいに山椒(万歳三唱)
肉の間にうずらでもはさんで串に刺すと(29(肉)の間に00で2009)
ハスの代わりに竹輪でもマカロニでも穴のあいたものを(見通しがいい)
鯛に金箔ぬって(大金)
鯛飯(大枚)
マーボーなすをサンドイッチ (まー、ボーナス三度!)
昆布とらっきょうとレンコン(コングラッチュレーション)
いいシラス(いい知らせ)
アスパラガス焼き(明日からが素敵)
マヨネーズ(迷わねーず)
ウィンナーが二つ(ウィンウィンの関係)
お煮しめのこんにゃくに指を突っ込んで(こんにゃく指輪)
塩サケ(死を避け)
ホッピーを発泡酒で割って(ハッピー)
ファンタ(ファン多)
ヤクルトを余計に出して( 厄除け(ヤク余計))
ウイスキーをロックで飲んで(水入らず)
缶詰のパイン(乾杯ん)

ダジャラー エントリーNo.5 編集部 橋田さん
手早い作業と先を見越した用意の周到さでデイリーポータルの裏側を支える。ウェブマスターと共に働く編集部員としては最古参である。

らっきょ(ラッキー)

ダジャラー エントリーNo.7 編集部 工藤さん
多くのダジャレ由来の企画を、ダジャレで済まさないしっかりとした記事に仕立て上げてきた実績を持つ。大変な博識。

生姜(お正月)
ごはんですよビンの底についたやつ(粘り強い)
ちゆインガム(治癒)

ダジャラー エントリーNo.8 ざんはわ
編集部石川さんとライター大北さんからなるユニット。一時は活動を停止していたが、ダジャレをひねり出すため今回再結成した。記事作成には並々ならない熱意と労力をかける。

骨(お盆)
エビアン(トレビアン)
カルピスの原液(生涯現役)
クリーム(クリーン)
ジャムのビンの底についたジャム(粘り強い)
チャーハン三杯酢(おチャーハン(お母さん)・サンライズ)

ダジャラー エントリーNo.9 編集部 安藤さん
類まれな運動神経を持つライターとしてこれまでのデイリーポータルZになかったテイストの企画を次々を立ち上げる。家庭では2児の父でもある。

バンジョー(商売バンジョー)

どうすんだ、これ

読みながら、ああっもうっ、と思った読者の方。ありがとう、私も途方に暮れている。ここまでいちいち突っ込みをいれたくなる文字列というのもそうはない。

一体、これでどんなおせちを作ればいいというんだ。お節というと、一の重、二の重、三の重とあるわけだが、どこに何を詰めればまとまるだろう。

というか、骨(お盆)ってそれは食べ物じゃない上に“お盆”ってどんな願いだ。バンジョー(商売バンジョー)ってなんだ、それは食べ物じゃなくて楽器なのではないですか。あと玉置さん、頑張りすぎですから! 混乱して口調も逆に丁寧だ。逆にな!

しかも、頭をかかえる私に追い討ちをかけるような事態が発生。地方取材などで各地に飛んだライター勢から、これもお節に使ってくれと食材が届き始めたのだ。


各地の名産やら どーんと完全無農薬の野菜やら!

ありがとう、ありがとう、もうあとは腹をくくってお節を作っていくしかない。

高瀬さんに加え試食担当としてライター乙幡さんが年末のある日、古賀宅に集合した。


  次ページより執筆は高瀬ライターにバトンタッチ! >
 


 
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