次の舞台は秋葉原
次なる対決の場は世界が認める電気と萌えの街、秋葉原。二人の鉄人はこの街をどう料理してくれるのか。見てみよう。
安藤:お二人は秋葉原って来ることありますか。
宮城:僕は秋葉原のスタジオでバンドの練習してるのでちょくちょく来ますよ。
萩原:僕はほとんど来ないですね。へたすると10年ぶりくらいかもしれないです。
秋葉原といえば電気街。お二人を電子回路のパーツショップへとお連れした。正直かっこいいともロックとも遠く離れた所に存在する銀河のように思える場所だが、二人はそこに何を見るのだろうか。
二人の撮った写真を見せてもらおう。
二人は秋葉原で何を撮ったのか。
宮城メモより 「ロックなビルの表札フォント」
フォントが手書きっぽくてかっこいい。ロックかどうかわからないが、とにかくかっこいい。
萩原メモより 「監視カメラの店」
監視カメラひとつとってもその種類がさまざまで実に興味深い。これだけ並んでいると「そんなに監視されても!」という気分になる。
やはり見ているところがまったく違う
萩原さんは主に電子部品に、宮城さんは随所に貼られたポスターや表札のフォント等に特に興味を示していた。このあたりにもリアルマテリアルを追求する萩原さんとアピールを重視するロックンローラー宮城さんのアンテナの違いが現われているようで面白い。
萩原メモより 「なんだかよくわからないが整頓された電子部品」
何に使うのか全くわからない電子部品だが整然と並んでいるところがかっこいい。一つ一つに型番が振ってあって見分けのつく店員さんも込みでかっこいいと思う。文字がプリントされた様は高級なチョコレートのようでもあり、うっかりおいしそうに見える。
宮城メモより 「ロックなスピーカーとカメラ」
監視カメラを中心に左右対称に設置されているスピーカー。カメラが白でスピーカーが黒という配色がすてきと思いとりあげたのだが、あえて言うほどの配色でもないことは明白。だがその普通さが逆にロックだ。配列が立体的でかっこいいが、そのままでもかっこいいものは無理して派手に振る舞うこともないと思った。
秋葉原でわかったこと
「かっこいい」とは
・よくわかんないものでもずらりと整列した様 ・知ってる人にしかわからないナンバリング
「ロック」とは
・手書きのフォント ・配色の普通さが逆にロック ・そのままでかっこいいものはあえて飾らなくてもよい
少しずつだが何か見えてこないか。
そう、なんでも頭に「ロックな」をつければロックなのではないか、という説だ。その疑問は徐々に確信へと変わっていく。