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はっけんの水曜日
 
川越、まぼろしの極太焼きそば
埼玉の数少ない観光地のうちの一つ、川越。


それは、ネットで噂になっていて、気になっていた物件だった。
いろんな所で見かけたので、断片的な情報は知っていた。

埼玉県、川越に、幻の焼きそばがあるらしい。
蓮馨寺というお寺の境内で、屋台で売っているらしい。
もともとは、ずーっと昔にあった、地元では有名だった屋台焼きそばで、閉店してしまったものを、最近、どなたかが復活させたものらしい。
ひき肉をヤカンに入れてダシをとり、鉄板の上でジャーッと麺をほぐす時に使うという、独特な調理法らしい。
麺が太くて変わってるらしい。

私は高校時代を川越で過ごしていて、ウロウロと歩きたおしていたので、結構あの街のことは知っているつもりだし、有名なやきそば店が幾つかあるのも知っていたけれど(「私を川越に案内させてください」という記事を書かせて頂いたこともある)、この焼きそばの話は全然知らなかった。

年始、埼玉北部の実家から東京に戻ってくる際に、川越に寄った。
駅構内の観光案内所に行って、何か分かるかもしれないし、とダメもとで訊いてみた。
「あのう、なんか有名な焼きそばがあるってきいたんですけど…」
「あー! 今日、営業してるかわからないのですが、蓮馨寺っていうお寺の境内にありますね」

あれ?

アッサリ答えて頂けてびっくりした。
ま、まぼろしの焼きそばなんじゃあ…?

(text by 大塚 幸代

そっけない屋台。

その場で焼いてくれます。

ここですよ、と、地図に蛍光ペンで丸を書いてもらった。
川越駅から商店街をぬけて、徒歩15分。
お寺の境内に入るとすぐ、右手に、いわゆる商工会が使うような白い普通のテントがあった。

…え、ここ!?

簡単についてしまった。
確かに「蓮馨寺太麺焼きそば」の看板が。

イートイン出来るように椅子が出ていたので、焼きそば(中)をオーダー。
味はソース味だが、濃さは調整してもらえるようだった。私は「普通」にしてもらった。

どん、と出された皿を見て驚いた。量が多い。1.3人前ぶんくらいあった。
麺が太い。ものすごく太い。今迄食べたどの焼きそばより太い。割り箸の先っぽくらいあって、かろうじてうどんよりは細いだろな、くらいの勢い。
歯ごたえがあってシコシコ。どこで食べたこともないような、不思議な味わい。無理矢理説明例えるとすると、沖縄そばで作る焼きそばにちょっと近いかな、という感じ。
具はキャベツとひき肉(多分、豚と鶏のあいびき)。青のりはかけ放題。

「この麺が手に入らないのよねえ、どこにも売ってないものねえ」と、麺だけ買って買える人もいた。私もお土産にテイクアウトした。

営業時間をきいたら「11時から15時、毎日やってます、でも雨が降ったら休みです」という屋台らしい回答がかえってきた。
ふと時計を見たら、15時を15分過ぎていた。火を落とそうとしたところに、私が滑り込みで来てしまったんだな、申し訳なかったな、と思った。


量、多いです。でも結構ツルリと食べられます。

やっぱ太い…。

「小江戸茶房MAKOTOYA」は、ほんとにお寺の近所にありました

焼きそばを食べながら、ぼやあと広い境内を見た。
お正月だから、甘酒やタイヤキを売る屋台も出ていた。

そういえばこの蓮馨寺、むかしは小さな遊園地がくっついていて、ゲームやカートがあって、ミニテーマパークとして、子供に人気があったんだとか。
私はその状態の頃を知らないし、今はお寺以外は何も残っていないので、その時の雰囲気は全然分からないのだけれどー。
そういう場で、この焼きそばが食べてみたかった。きっと味の感じ方も違ったと思う。もっと特別な味がしただろう。

こんなふうに「B級グルメだワーイ!」と思いながら、散歩がてら食べるのも、悪くはないのだけれど。

……で、後で調べて知ったのだけれど、この焼きそば、「埼玉B級ご当地グルメ王決定戦」にもエントリーされて好評だったんだとか。
なんだ、さほどまぼろしでもなく、有名だったんですね。

んで、屋台自体は、蓮馨寺そばの「小江戸茶房MAKOTOYA」(川越市連雀町8-4)という店が運営していて、店内では「ナポリタン焼きそば」とか「ミートソース焼きそば」とか、変わったものも食べられるんだとか。
そちらも今度、入ってみたいものです。

■全国ブレイクなるか!?

そういえば川越は、今年春より、NHK朝の連続ドラマの舞台になるんだそう。
なんと、埼玉が連ドラ舞台に選ばれたのは初めてなんだとか。確かに、舞台にしにくい県ですよ。それがついに全国デビュー! 良かった良かった。
不景気も何のその、埼玉、ちょっと高揚中。
超太麺焼きそばも全国ブレイク間近……か!?


 
 
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