タコ足でたこを作ろう

配線をして見た目がタコのようになるというのは一体どうしたらいいか、考えてまず思い浮かんだのは赤い延長コードを使うということでした。さっそく家電量販店に行って赤い延長コードを物色しますが、電気の配線コードって白いものばかりで、赤いのもないわけじゃないけど値段の安いものを選べるほどバリエーションが多くありません。悩んだあげく、仕方なく高いのを承知で赤い延長コードを８本購入してきました。

タコだけでは友達がいなくてかわいそうなので、イカも同じように作ってみました。こちらはコードを10本用意しなければなりませんが、白い延長コードはバリエーションが豊富なので安く用意できました。同じように顔まで作ってあげて、お友達の完成です。

海に還そう

だんだんかわいく思えてきたタコくんとイカくんですが、ずっと家の中に閉じ込めておくのはかわいそうです。もともとは海の生き物ですから、家の中にいるよりも海にいたほうが幸せに違いありません。ということでタコくんとイカくんを海に連れて行ってあげることにしました。

タコくんとイカくんをリュックに詰めてお台場の海に到着しました。タコを浜に置いたら景色に馴染むんじゃないかと思って浜に置いてみたのですが、お台場は港町でも何でもなかったので全く馴染みませんでした。それどころか、コンセントのつなぎ口に砂が入り込んでじゃりじゃりして嫌な気分になりました。加速する僕の後ろめたさ。

いや、いやそういうんじゃない。電源に繋ぐわけじゃないんだから、砂が入り込んだってなんともない、なんともない。

危うく心が折れそうになりましたが、気を取り直してタコくんとイカくんを海に還してあげることにします。

やっぱり心が折れました。電気を流さない前提とは言っても、さすがに水に浸けるのはどうかと思いました。別にタコくんとイカくんに愛着が沸いたとかそんなことはないですけど、でも家に持って帰れると思うと安心する自分も居ました。だから決めました。海に還すのはやめます。タコくん、イカくん、これからもよろしくな。