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はっけんの水曜日
 
トリュフって本当にうまいのだろうか

まずはオムレツを作ろう

トリュフを使った料理といえば、確かオムレツが有名だった気がする。卵はトリュフに敬意を表してヨード卵光を買ってきた。

卵4つにトリュフ一つのスライスを加えて、軽く塩、こしょう。


この分量だとトリュフよりも卵の方が高い。

生クリームを入れ忘れたのでちょっとボソボソした感じになってしまったが、なんとなくトリュフオムレツが完成。盛り付けた皿はフランス製。だいぶ前にもらったヤマザキの白いお皿だけど。


これが美味しかったら私の先祖はヨーロッパの人。

想像できない味に緊張しながら食べてみたのだが、プレーンオムレツにうっすら土っぽさが加わったかなという味がした。トリュフは熱を通すと硬くなる一方で、食感は乾いたスライスアーモンド。味はほぼなし。

困った。正直なところ、トリュフのおいしさがまったくわからない。

しかしここでやめるとトリュフに対する印象が悪いまま終わってしまうので、おいしいと感じるまで続けます。

 

スパゲッティに入れてみる

オムレツがだめならスパゲッティ。オリーブオイルをひいたフライパンでベーコンとトリュフを炒め、そこに茹でた麺を入れて塩、胡椒だけで味付けしてみた。


トリュフとベーコンのパスタ。

今度こそはと一口食べてみると、これがうまい。

やっぱりベーコンの脂をたっぷり吸わせたスパゲティっていうのはおいしい。これにキャベツの入ったスープでもあったらもうそれで今日の夕飯は充分。

そう、おいしいのはベーコン。トリュフ自体はなんだかパサパサしていて、ダシを取ったあとの厚切り鰹節みたいな感じ。気がつけばトリュフを除けながらスパゲティをすすっている自分がいる。このトリュフの堅い食感が麺と合わない。トリュフに火を通しすぎたようだ。

 

トリュフの問題なのか、私の問題なのか

トリュフが入ったことで味と香りに深みが増したような気もするのだが、ベーコンに負けて正直その効果がよくわからない。料理としては美味しいけれど、トリュフを味わうという意味では大失敗だった。


この前実家に帰ったら、母親から問答無用で蜂の子の缶詰を渡された。遺伝子的にトリュフはあわないのかもしれない。

松茸の美味しさが西洋人にはなかなかわからないのと同じで、トリュフのありがたみは日本人の私には理解できないのだろうか。いや、私が購入したトリュフの香りが飛んでいたためかもしれない。

このままではダメだと再チャレンジするべく築地場外の八百屋にまた向かったのだが、「今シーズンのトリュフはもう終わったよ」といわれてしまった。くやしいのでフランスまで買いに行こうかと一瞬思ったが、八百屋のにいさんに事情を話し、ちょっといいトリュフが入荷されたら連絡してもらうことにした。

吉報を待つ間、外食時になるべくトリュフを食べるようにして、トリュフ理解力を高める努力をします。


ファミレスで食べたロッシーニ風ステーキ。ロッシーニっていうのは地名じゃなくて人名らしいよ。 結婚式で出たロッシーニ風ステーキ。ほかの料理ではトリュフに出会わず。

とかいって結局二回しか食べなかったのだが、どっちもロッシーニ風ステーキ。日本でふつうに生活をしていると、トリュフ料理にはほとんど出会わない。

どちらも肉とフォアグラはおいしかったが、トリュフのありがたみについては未だわからず。

 
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