近鉄八尾駅周辺のちょっと見てきて
喜連瓜破号には申し訳ないが、自転車には早々に見切りをつけて、バスで楽々近鉄八尾駅までやってきた。近鉄八尾駅ことキンヤオの駅前には、見てきての投稿が二件ある。まずはその一つ目を紹介しよう。
24年前、18歳の時に働いていたお店です。今もあるかな? 駅前の感じも変わってしまったのかな?なつかしいな! 誰か見てきてくれないかな?お願いします。
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これまた24年前ときたか。しかし場所は近鉄八尾駅前の西武百貨店。これはお店があるかないかは別として、確認は簡単そうだ。まずはその前に八尾駅前をうろついて、現在の八駅前の様子をお伝えしたい。
駅向かいのビルなんかは割と新しく建て替えられたものだと思うが、駅自体は結構古めかしく、昔のままなんだと思う。西武もまたしかり。この地に何十年も経ち続けている駅や西武はまさに八尾の顔だろう。いやぁ、大したもんだ。
それでは、西武百貨店の中へ入り、千房というお好み焼き屋さんを……とその前に、もう一つの八尾駅前の物件を見に行こうと思う。それは、こちらだ。
5年前に夫が労災で緊急入院、手術をしたので、1ヶ月弱毎日通っていました。突然の閉院を報道で知り、毎日見ていた八尾駅側からの建物の風景など、取り壊しなどになる前にまた見たくなりました。わざわざ行くには遠いので、どなたがお願いしますm(_ _)m
こちらは、近鉄八尾駅前にある閉鎖された病院を見てきてくれという依頼だ。その場所はまさに西武の目と鼻の先。線路の高架をまたいだ反対側にある。
地図どおり、西武百貨店から高架をくぐって逆に出ると……
あまりに簡単に見つけることができて少々拍子抜けしたが、今川病院は今もそこにあった。
一見するとなんてことはない、ちょっと古びた普通の病院というような趣であるが、その入口はフェンスで硬く閉ざされ、中にも人がいる様子は全く無い。完全なる廃病院のようである。
この今川病院、確かに建年は古そうであるが、建物をよくよく見ると、階段部分のガラス窓や玄関正面の柵など、細部になかなかかわいらしい意匠が盛り込んであって、モダンな印象も受ける。
見た感じではすぐに工事が行われ解体されるというようなことはなさそうだが、しかしまぁ、街中の廃墟の運命として、じきに取り壊されることになるだろう。
あいにくの雨の中、ちょっとした哀愁を感じる見てきてでした。
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おセンチになった後は、食欲だ
しんみりした後でなんだが、いよいよ西武百貨店に乗り込む時が来た。目的はもちろん、お好み焼き屋「千房(ちぼう)」。投稿者の方が24年前に働いていたというお店である。
24年前のお店なんて、残っているワケがないだろう。そう思ったアナタ、私も入る前はそう思っておりました。えぇ、そう思っていたんですよ。しかし、何というか、これがですね、驚くことにあったんですよ、千房。
ええ、私もびっくりです。本当、びっくりです。
これはもう、驚きモモの木サンショの木。一軒の独立した店舗ならまだしも、百貨店に入っているテナントが20年以上も続いているなど、誰が予想できたであろうか。
お昼時はとうに過ぎていたものの、千房は人が外で並ぶほどの繁盛振りを見せていた。これは味も期待できそうだ。いや、味が良いからこそ、20年以上も続いているに違いない。これはもう、食べずに帰ることなどできやしない。
もちろん、いただいてきました。お好み焼き。これがもう、たまらなくうまかった。どのくらいうまかったかって?それは――
後でお店の人に聞いたところ、このお店は25年以上前からこの場所で営業しているらしい。なんでも、千房チェーンの百貨店進出第一号なのだとか。
いやぁ、目的を達成できて嬉しい限り。うまいお好み焼きも食べられて嬉しい限り。いやぁ、余は満足じゃ、満足じゃ。
大阪、楽しいところだ
大阪に引っ越してきてまだわずか。右も左も分からない状態での八尾市周辺探索だったが、なかなか楽しかった。何より実感できたのは、大阪は食べ物がうまいということだ。
特にたこ焼き。私はてっきり、たこ焼きは固いものだとばかり思っていたが、実際はとろけるほどにトロトロだった。これは驚きだ。もちろん、25年以上続くお店のお好み焼きもうまかった。
いやぁ、こりゃ太りそうだ。大阪暮らしも楽ではない……か?