おばさん!いまあなた貴族ですよ
伊豆海洋公園は有料の公園だった。と、はじめて知ったようなことを書いているが、事前に知っていたのでネットでクーポンを印刷しておいて50円引きでひとり450円になった。綿密な下調べで事前の興奮がばれてしまう。
園内の海ぞいの崖に菜の花は咲いていた。背後に太平洋、そして大島。海沿いに松の木も生えている。おいしいものを全部集めたすき焼きみたいな場所である。
僕ら以外にもぽつぽつと中高年の観光客が訪れていた。僕らははしゃいでるフリをしながら記事にするという目的があるが、あの人たちは純粋に見に来たのだ。写真に撮ったりブログに書いたりしない。目で楽しむだけ。生産性の呪縛から放たれている。貴族を見た思いである。
僭越ながら花のよさを語ります
今回の趣旨の「花を見る」だが、結論から言うと楽しかった。
5分で見終わったら記事になんて書こうか心配していたのだが、30分以上花を眺めていた。
花がきれい、という5000年ぐらい前からみんなが知っていることを書く必要があるのか躊躇するがとりあえず箇条書きで。
・花はおなかいっぱいにならないから、いい
・飲食は途中で酔っぱらったりお腹いっぱいになって終了だが、花はエンドレスだ
・花を背景に写真を撮ると雰囲気がかわる
・花の匂いをかぐと確かに春がきたような気がする
・なんで春だと嬉しいのか
・春が来たというあの感じは生まれてから37回しか経験がないからでは(いま37歳で年にいちどしか経験できない)
・ウニは好きでも37回以上は食べている
・だからウニ<春
花を見るとは、食べても食べても腹いっぱいにならないウニが食べ放題みたいなものだろうか。
そんな俗物的な説明をしなくても黄色と緑はじゅうぶん鮮やかだ。 |