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はっけんの水曜日
 
いろいろな魚でひれ酒を試してみた

まずはスタンダードなひれ酒をつくろう

今回試したひれ酒の作り方は、熱燗を用意し、カラッカラに乾いているフグのヒレをガスコンロで軽くあぶってコップに入れ、蓋をして数分待つというもの。

蓋を開けてから酒に火をつける方法もあるが、アルコール分が飛んでもったいないのでやめておいた。っていうのは酔っぱらいの思考ですね。


乾いたヒレはとても焦げやすいので、注意して弱火でじっくりと炙る。 やかんで直接日本酒を温めてもいいけど、うちにはやかんがない。

熱燗の温度は50度にしてみた。普通に飲むにはちょっと熱すぎる温度だが、ひれ酒にするには少し熱いくらいがダシがでておいしいのだ。たぶん。

いっそ沸騰寸前くらいまで温めてもいいのだが、そうするとアルコールが飛んでしまってもったいない気がする。という酔っぱらいの思考その2だ。


ひれ酒の専用容器がないので、湯呑に入れてアルミホイルで蓋をします。

 

フグのひれ酒を試飲してみる

3分程待って、手作りがかなわず買ってきたフグのヒレで作ったひれ酒の蓋を開ける。

プーンと温められた日本酒の香りに混ざって、ヒレから染み出したダシの匂いが立ち込める。これこれ、この匂い。


うっすらと琥珀色に染まっている。待っている間に冷めるので、もう少し熱くてもよかったか。

飲んでみると、自分の記憶にあるひれ酒よりも、さらに美味しい味がした。用意した日本酒がいいからか、まだシラフだからだろうか。

温めた日本酒にさらりと馴染むフグの出汁が加わったこの味、やはりフグのひれ酒は美味しい。

うま味を十分に持ちながらも脂っぽさが一切ないフグという魚だからこそ、ひれ酒という飲み方が成り立つようだ。


今日は試飲役として、焼津割の取材(記事参照)で同行いただいた友人(写真中央)と、当サイトの珍味担当ライターほそいさん(写真左)にきてもらいました。
 
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