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ひらめきの月曜日
 
ゴムパッチンを華麗によけたい

そして、いよいよ実践編

 ぼくは上手くゴムパッチンをよけることができたのか。それぞれのディフェンス技術における結果を、ここからは動画でご覧いただきたい。

※動画はすべて音が出ます

 

●ヘッドスリップ

 

●ダッキング

 

●スウェー

 

●パーリング

 

失敗のなかに見出した光明

 けっこう派手な音を鳴らしているが、実際の衝撃としてはそんなでもないので、どうか引かないでください。

さて、ゴムパッチンは、いままで経験したどんなパンチより速く、重さはないがキレがある感じだ。ボクシングスタイルとしてはポイント重視のアマチュアタイプといえる。

ヘッドスリップ、ダッキング、スウェーともに技術を駆使する間もなく撃沈。ただ最後のパーリングは若干の可能性を見出している。

さすが現役時代こればっかりやっていただけのことはある。ここからは得意とするパーリングに絞って、再度挑んでみたい。



 回数を重ねるごとに集中力も増してきた。段々反応が早くなってきていることがおわかりだろうか。途中、反応が速すぎてゴムが放たれる前にパーリングしてしまっているが、それはご愛敬というものだ。


 

ゴムパッチンを華麗にかわすことに成功

 50回ほどの失敗を繰り返した末、顔に到達する直前でゴムパッチンを叩き落とすことにようやく成功した。正直、華麗だと思う。動画を何度見返しても、かっこいいと思っている。

ぼくは華麗にかっこよくゴムパッチンをかわすことのできる男になった。宴会の余興などで唐突にゴムパッチンをしかけられたとしても、今後は無様な醜態をさらすことはない。

 

あえてよけずにダメージを最小限にとどめる方法を試す

 最後に、タイミング的にどうしてもかわすことのできない状況を想定し、少しでもダメージを軽減する技術も備えておきたい。漫画雑誌マガジンで連載中の『はじめの一歩』という作品に、そのための技が紹介されているのだ。


これを読んでボクサーを志した者も多いと聞く(というかぼくがそうだ)

 

●首をいなして衝撃を逃がす

 主人公の幕之内一歩がチャンピオン伊達英二に挑むはじめての日本タイトルマッチ。破壊力抜群の一歩のパンチを受けた伊達は、インパクトの瞬間に首を回転させて衝撃を逃がし、ダメージを軽減させるという技を使っている。この高等テクニックを使って、ゴムパッチンのダメージを最小限にとどめたい。



 衝撃を受けきったあとに首を動かしているだけで、全く間に合っていない。インパクトと同時に反応する反射神経を持ち合わせていないぼくにとってこの技はハードルが高かったようだ。ならばこれだ。



 ・・・いたい。自ら顔を前に突き出し、パンチが完全に伸びきる前に衝撃を受けることで勢いを殺しダメージをやわらげるという技で、これも確か漫画のなかで見たと思う。しかし、いたい。いや、こんな技はそもそもなかったのかもしれない。

バイオレンスな企画にするつもりはなかった

 明るく楽しい読み物サイトで、こんなバイオレンスなことをやってよかったのだろうか。ゴムパッチンなんて正直簡単によけられると思っていたのだ。

そういえばぼくはディフェンスが苦手だったのだ。だから高校3年間で2勝しかできなかったんだっけ。

最後のパッチンはきいた


【引用文献】 監修/大橋 秀行、『スポーツVシリーズ
もっと!うまくなるボクシング』、ナツメ社


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