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ひらめきの月曜日
 
ツナ缶を食べ比べまくる


目についた物は全て購入してきました。

ツナ缶について考えたことがあるだろうか。会社によってはシーチキンと呼ばれる、例のマグロの缶詰だ。

ちょっと想像してみてほしい。買い物を頼まれて、渡されたメモに「ツナ缶」とだけ書かれていたら、果たしてあなたは何を買って帰るだろう。「え? ツナ缶はツナ缶だろ?」と思うなかれ。スーパーの缶詰コーナーに着いた途端、あなたはその種類の豊富さに頭を抱えるはずだ。それほどまでにツナ缶は種類が多い。

さらに、やれ「油不使用」だの「低カロリー」だのと、ヘルシー路線を突っ走っているのも油好きな私にとっては気になる。それってほんとにウマイのか?

というわけで、今日は気になっていた様々な問題に一気にケリを付けてやろうと思います。

高瀬 克子



12種類と思っていたら…

スーパーの缶詰売り場で最も幅を利かせているのがツナ缶だ。「日本人って本当にマグロ好きなんだな」と思わずにいられない品揃えの良さに、一瞬だけ「気軽に手を出しちゃいけない相手だったか…」と後悔の念をよぎらせたものの、構わず買い漁り続けた。(のちに本当に後悔することになるのだが、今はそれを語るには早い)

では、さっそく買ってきたツナ缶をご覧いただこう。


ばばーん。

スーパーを3軒周り、とにかく表示が異なる物は全てカゴに放り込んだ。微妙なラベルの違いに注意し、同じ物を選ばないように気をつけながら買い集めたのが、上の12種類である。

この表記の違い、本当に微妙なのだ。


ん? どちらも同じように見えるが、違うんだよな…。
単に3パック専用の表示なんだろうか。

一体なにが違うっていうんだろう。カロリー? フレークかそうじゃないか、ってこと?

…と、買ってきた缶を家でしげしげと眺めていて思わず「ああっ!」と声が出た。


かつお、と書いてある。

知らなかった。本当に知らなかった。マグロとカツオが隣同士で双子のように売られているなんて、40年間生きてきて初めて知った。皆さん御存知でしたか。

いやー、それにしても驚いた。


間違い探しのようなラベルたち(上の2つがカツオです)

どちらもツナ缶だと思い込んでいただけにショックが大きい。きっと、過去に間違えてカツオ缶を買ったこともあったことだろう。どうか、もっと大きく目立つように「カツオ」と書いてくれないものか。

そして、この紛らわしい表記は「いなば」の製品だけではなかった。


上から見る限り、普通のツナ缶だと思いましょう?
でも横っ腹には「かつお」の表示が。

「はごろも、お前もか…」という気分である。いや、カツオが嫌いとかそういう話じゃない。ただ、なんとなく釈然としないのだ。

きっとマグロには「ツナ」という名前が与えられているというのに、カツオには特に何もないというのが気に入らないのかもしれない。


差別だ。カツオ差別だ。

「じゃあ、カツオは英語で何と言うのだろう?」と調べてみたところ、さらに驚きの事実が。

英語でツナはマグロだけに限定されず、カツオも含まれるというのだ。がーん。じゃあツナ缶にカツオが使われていても問題ないということか。


でもまぁ、今回はマグロだけで食べ比べよう。

「アンタ、そんなことも知らなかったの?」と思われかねない話が2つも続いてしまった。無知をさらけ出す勇気に免じて許してほしい。

とにかく、12種類だと思っていたツナ缶は、こうして9種類に減ったのだった。


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