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はっけんの水曜日
 
コーヒーチェーン飲み比べガイド
味わい中。下を見てるだけで、目は閉じてない。色々ボサボサですな。髪の毛とかヒゲとか。あと眉毛も。よく見ると鼻毛。


 増刊週刊大衆という月刊誌で「B級グルメ食べ比べガイド」という連載をしている。そこら辺にある普通のB級グルメを改めて食べ比べして味などを評価するという内容だ。ラーメンチェーン、ファストフード、アイス、缶詰、缶コーヒー、カップ酒、レトルトカレーなどを片っ端から食べ比べしてきた。

 その結果、似たような食べ物の味の違いが判るようになった。レトルトカレーなんてどれ食べても「普通のカレー味」しかしないように思うし、実際そうなんだけど、よくよく味わってみると各社各製品で違いがあるのだ。いつの間にか微妙な味の差を文章に出来るようになったのだ。思い込みでなければ。

 今回はその能力を使って、コーヒーチェーンのコーヒーを飲み比べてやろうと思う。偉そうな書き出しにしたのは、自分でハードルを高くして焦燥感を高めるというプレイです。

(text by 松本 圭司


ドトールのブレンドコーヒーとカプチーノ、そしてミラノサンドA。ミラノサンド、超美味い。

■なんでコーヒーチェーンかというと

 僕は普段、コーヒーなんて全然飲まない。この世で一番うまい飲み物はビールでもコーラでもお茶でもなく、水だと信じている。水、超美味い。お湯もうまいけど水も美味い。

 コーヒーを飲まないから、だから、未だにスタバの注文の仕方がわからない。判らないから行かない。万が一行く羽目になったら、そういう時は間違いなくスタバを知ってる人と行くので(一人では行かない)、「同じの」と注文する。4文字で済むから楽だ。

 でもそれって大人としてちょっと恥ずかしい気がする。コーヒーの味も判らないでなにが大人か。水美味いとか言ってる場合じゃない。スタバのコーヒーとドトールのコーヒーの差が判ってこそ大人だ。「ああ、スタバはシアトル系だから云々、ドトールは自分たちで作った焙煎釜で云々」とか言ってみたい。



スタバは、鍋に例えるとルクルーゼ。なんとなく。

■スターバックス

 まずはスターバックス。言わずと知れたシアトル系コーヒーチェーンの盟主だ。っていうか、シアトル系ってなにかと思いませんか。アメリカンのコーヒーは薄いのが普通なんだけど(バグダッド・カフェって映画でドイツ人が茶色いお湯って言ってた)、スタバは濃いエスプレッソを出すのが他と違う。そんなスタバの発祥がシアトルだから、スタバっぽいコーヒー屋さんをシアトル系っていうのらしい。

 きっとシアトル系なんて言葉が生まれる前は、余所から来たアメリカ人はスタバのコーヒーを飲んで、「シアトルのコーヒー、まるで墨やで」とか言ってたに違いない。東京のそばつゆが墨呼ばわりされるのと同じだ。

 ちなみに、昔のスタバのロゴは今と違って大分異形だ。手前みそで自分のサイトにリンクする。

「最初、スターバックスのロゴは凄かった」

 こわいですね、セイレーン。セイレーンってのはようするに、日本で言うところの船幽霊だ。船を捕まえてひしゃくで海水を入れて沈める妖怪だ。そんなのを(セイレーンと船幽霊は違うけども)ロゴにしてるスタバって、好きだ。



ドトールは鍋に例えると土鍋。地味で堅実なイメージ。ドトールってのはドクトールの事、つまりドクター。でも実は地名に由来したりする。
■ドトール

コーヒーの飲み比べはどうしたかって?それは次のページですから、まずは今回巡ったお店の紹介をさせて下さい。

 ドトールはそもそもコーヒー豆を売る会社だった。が、創業者の鳥羽氏が海外で見た立ち飲みのコーヒーショップにヒントを得て、安くて回転が速い喫茶店を作ればいいんじゃね?という発想から、1980年にコーヒーショップを始めたのらしい。カンブリア宮殿(テレビ東京の番組)でやってた。

 この手のセルフタイプのコーヒーショップは当時全然なかったそうだから、きっと物珍しさも手伝って繁盛したに違いない。じゃなきゃ、今みたいにどこにでもドトールがあるって状況にはならないだろう。2009年の東京はドトールだらけだ。

 ところが1996年、北米以外では世界初、日本にスタバが進出するや大ブームに。それを黙って見てるわけにいかないドトールが始めたのが次で紹介するエクセルシオールカフェ。

 ドトールは正直、スタバやタリーズと比べるとお洒落感に欠ける。名前も「ド」と「ト」と「ール」だ。トロールを想起させる響きにお洒落は存在しない。ロゴも茶色と黄色で野暮ったい。そもそもお洒落を目指してないので当然だし、それを非難する気は無い。



エクセルシオールを鍋で例えると、お洒落土鍋。安直か。
■エクセルシオールカフェ

 ロゴがスタバっぽいからスタバの仲間かと思ったら実はドトールの弟分だったエクセルシオールカフェ。ずっと名前を覚えられなくて、エクセルカフェって呼んでいた。ロゴからしてスタバっぽいが、実際1999年にはスタバから商標権の侵害について裁判を起こされた事があるとか。それ以来、緑のロゴが青に変更されたそうだ。

 そんなエクセルカフェの主力はエスプレッソで、つまりやっぱりシアトル系。まぁ、ロゴからしてそうだわな。ドトールをシアトル系にしてお洒落線路を走らせるのは無理なので新しいブランドとしてエクセルを作ったってわけだ。果たして同じ系統のスタバに味で勝てるのか。調べてみようじゃありませんか。




ベローチェは鍋に例えるとアルミの片手鍋。
■ベローチェ

 安いコーヒーショップとして有名なベローチェ。うん、ベローチェなら僕だって行った事ある。3回くらい。親会社はなんとシャノアール(喫茶店チェーンです)。へー。あのシャノアールの仲間か。

 ベローチェの特徴はなんといっても、その価格。ブレンドコーヒーMが170円、カフェラテが220円だ。スタバだったら、ドリップコーヒー(T)が340円、スターバックスラテ(T)が370円だ。150円高い。エスプレッソだって170円で飲めちゃう!果たしてそんなベローチェのコーヒーは美味しいのか不味いのか。

じっくり味わってみよう。



タリーズはオレンジ色のほうろう鍋。
■タリーズ

 僕の中で最も入りづらい店、それがタリーズ。今時スタバなんて、店が増えすぎて特別感も高級感もお洒落感も無いに等しいと言われているが(といいつつ僕は敬遠してるが)、タリーズは店の少なさがプレミア感を生んでか、未だにお洒落感を残している。ように感じる。個人的に。勝手に。一度も入った事ないし。

 発祥はスタバと同じアメリカ、シアトル。アメリカではスタバに並ぶ二大ブランドで、売上はスタバに次いで2位と言う。

 スタバがなんだかミーハーな雰囲気を帯びる中、タリーズは、お洒落でありつつ、ちゃんと美味しいコーヒーを出そうという雰囲気。お洒落なドトールといったところか。それってエクセルさんちじゃないですか。では果たしてエクセルさんとはなにが違うのか。飲んでみましょう。


で、お待ちかねの飲み比べは次のページです。


コーヒーを飲み比べました。お腹ガボガボ >
 

 
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