■本当に美しいのは稼働中の姿
ぼくは、過去にDPZで工場の記事を書いたことがある。先日は工場写真集の2冊目を出した。実は、ぼくのこの「工場好き人生」のきっかけとなったのがこのJFE(当時は川崎製鉄)の溶鉱炉なのだ。
いわば、恩人(恩炉?)ともいうべき第5溶鉱炉。
今回のこの取り壊し作業の様子は、工場好きの間で話題になっていて、いくつかのブログで写真もアップされている。
取り壊される姿はたしかにダイナミックで魅了されるが、同時にとても悲しい。話題を呼ぶのが恩師の最期の姿というのは、複雑な気持ちだ。ここで働いていた方々は、ぼくなんかよりもっと思うことがあるでしょう。
ほんとに美しいのは稼働している姿なのに。
くやしいので、過去に撮ったこの第5溶鉱炉の在りし日の姿を載せようと思う。みんなの記憶にのこるのが「壊されている姿」だなんて悲しすぎる。 |