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はっけんの水曜日
 

キセロゲルで悩み無用

いいキセロゲルねー。

高校の化学で習った言葉で今でも鮮明に覚えているものがある。

「キセロゲル」だ。

当時は受験のためだけに暗記していたのだが、今思えばこのキセロゲル、かなり日常にとけこんでいるのではないか。

どういうことなのか、この場を借りてゆっくりと説明したい。

安藤昌教


キセロゲルとは

キセロゲルの説明をするためには、まずコロイドというものをわかってもらう必要がある。コロイドというのは簡単に言うと液体の中に分子よりも大きな物質が漂っている状態のこと。たとえば濁った川の水なんかがコロイドだ。

このコロイドは状態によって呼び名が変わる。最もゆるい状態、つまり液体の中で粒子が自由に動き回っている状態のコロイドを「ゾル」という。さっき言った川の水とか牛乳とか、ゾルだ。

そしてゾルよりも粒子に自由がなく、全体として均一な固体となった状態、これを「ゲル」という。ゆで卵やゼリーなんかが、ゲル。

そしていよいよ今日の主役、キセロゲルだ。キセロゲルはゲルから水分を抜いた状態のことをいう。

 

ゾル。

 

こうやって説明しても「ふーん」というのが実際の所だろう。僕も学生のころは「キセロゲル=ゲルから水分を抜いたもの」くらいにしか考えていなかった。

しかし今大人になってこういう仕事をしていると、この世界をコロイドで見られるようになってきたのだ。

どういうことなのか、まあ聞いて下さい。


あれもこれもキセロゲルだ

たとえば油揚げ、これは化学的に説明するとゾルである豆乳を固めて豆腐というゲルにし、そこから水分を抜いたものだ。

つまり油揚げはキセロゲルなのだ。いえーい。

同じことは乾燥しいたけや煮干しにも言える。干した肉や野菜はすべてキセロゲルだ。

油揚げはキセロゲルだ。  

乾燥しいたけも。 煮干しだってキセロゲル。

そういう目でスーパーをうろつくと、棚のレイアウトがゾル、ゲル、キセロゲルで品分けされていることに気がつく。

乳製品の棚は言ってしまえばゾル売り場だ。豆腐棚はゲル売り場。

そして驚くなかれその他、乾燥してパッケージに入っているようなお菓子とかカップラーメンとかパンとか、これらは全部キセロゲルなのだ。いやっほー!

この棚ほとんどキセロゲル。  
キセロゲル。 これも、あれも。

このように我々が日々生活をしていく中で、キセロゲルは避けて通れないことがわかる。

先日のイベント「思い込みナイト」では高野豆腐に似せたスポンジが配られた。だが実はどちらもキセロゲルなのだ。分けて考える必要などなかったとも言える。

今は振り返らずに先を急ぎたいと思います。

みんなキセロゲルだ。  

キセロゲル入荷。 キセロゲル、お買い上げ。
 

 
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