外にもキセロゲル
キセロゲルの台頭は食品界のみにとどまらない。ひとたび外へ出てみよう、そこではさらにキセロゲルの分布が進んでいることに気がつくだろう。
たとえばこのコンクリートブロック。ゲル状のセメントを乾燥させて作るじゃないか、あー!それキセロゲルじゃん!
軽石なんかも代表的なキセロゲルだ。
キセロゲルの特徴の一つに「吸着」がある。乾燥剤などに使われるシリカゲル、あれもキセロゲルなのだが、小さな穴が表面にたくさんあいていてそこに水分をとりこむことができる。これが吸着だ。
キセロゲルだと考えるとすっきりする
木材なんかも繊維なのでキセロゲルだ。
もし知り合いが家を新築したとしよう。うらやましい。でもコロイドで考えてもらいたい。所詮彼はでかいキセロゲルを買ったに過ぎないのだ。ほら、なんだかうらやましくなくなったじゃないか。キセロゲルのもとでは人類平等だ。
高価な壺もキセロゲルだから油揚げと同じところに分類されるぞ。視界がさーっと晴れてきたはずだ。
このように、世にある悩みのほとんどはキセロゲルが関与していると言ってもいい。そんなゾルから水分を抜いたもののために我々は日々悩んでいたのだ、ばからしくなってくる。
2ページじゃ満足できないのでまだ続ける。