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はっけんの水曜日
 
東京コネタマラソン
朝起きると、外は嵐になっていた。


 今週末、2009年3月22日は東京マラソンの開催日。なんとなく最近身の回りでマラソンが流行ってる様に感じる。何人か東京マラソンに出るという人もいる。

僕は出ない。マラソンしないから。

 でも、なんとなくお祭りっぽくて羨ましい。そこで、勝手にコースを調べて走ってみる事にした。42kmくらいなら大丈夫だろう。こちとらクソ重い装備を背負って20kmの山道を歩いたりするんだ。舗装された道路を身一つで走る?楽勝楽勝。

という、マラソンを舐めた男がどういう目に遭うのか。それを今回はお届けしたいと思います。

(text by 松本 圭司


ねぇ、なつめさん(猫の事)、すごい嵐だよ・・・。

■予定してた日は嵐でした

 この記事のための撮影を予定してたのは3/14。ホワイトデーの土曜日、東京の天気は荒れていた。風と雨。走るのに向いてる天気とは言い難い。

 でも、3/14しかやれる日はない。日曜日は結婚式に出るし、掲載は3/18だ。月曜と火曜に撮影出来たとしても原稿を書く時間が無い。

今日やるしかねぇ・・・。

 覚悟を決めて身支度をし、スタートである東京都庁に出かける事にした。前日まで「午前中予定空けておきましたから、途中まで一緒に走りましょう」と言っていたライターの安藤さん(水曜11時担当)には「天気悪いので無理しないで下さい」と伝えておいた。

安藤さんは本番を走るので、こんなとこで体壊されたら困る。

 


クエン酸と砂糖の水溶液。手製スポーツドリンク。

カッパを着込んで出発。靴はゴアテックス入りのトレッキングシューズ。だって、ランニングシューズ持ってないんだもの。

 

 


銀座の道路に吊されていた垂れ幕。地域によって違います。

■東京マラソンとは?

公式サイト「東京マラソン2009」

 東京マラソンとは、2007年から始まって、今年で3回目になるマラソン大会の事だ。大体3月の終わりに開かれる。コースを大雑把に紹介すると、

新宿都庁前→市ヶ谷→飯田橋→竹橋→日比谷→芝→品川(折り返し)→日比谷→銀座4丁目→日本橋→浜町→浅草(折り返し)→銀座4丁目→築地→豊洲→有明→東京ビッグサイト

というようになっている。距離はもちろん42.195km。

 いまいちコースの地理がピント来ない人も多いだろう。僕もそうだ。詳しいコース紹介はコチラ↓を見て欲しい。
「東京マラソン2009 コース紹介」


これは人形町辺りの垂れ幕。東京中の道路がマラソンの準備に忙しい様子。

 マラソンの参加費は1万円で、定員3万人に対して22万人の応募があったそうなので、つまり7倍くらいの倍率だ。すごい。世の中にはそんなにマラソンをする人がいたのだ。

 でも自分で勝手に走るならタダだし、倍率だって関係ない。そういうわけで、今回は、マラソンをしないわたくし松本が、コネタを探しながらマラソンコースを辿ってみようという試みになります。

「42km?歩いたって10時間でしょ?楽勝楽勝」

「それだけじゃ面白くないね。ついでにコネタも探して紹介しよう!これは面白い記事になる予感!」

なんて考えてた3/13までの自分をぶん殴りたい、というのが今の感想。

 

■スタートから飯田橋までをダイジェストでどうぞ

 荷物はカメラ(IXYデジタルと防水のオプティオWPi)と水、カッパ、行動食。服はドライシャツ、ドライパンツ、ドライズボン、トレッキングシューズ。まんまトレッキング装備だが、他に風雨に耐えられて運動向きの物を持ってないので仕方ない。

まずはスタート地点まで移動します。

  地下鉄東西線、都営新宿線、都営大江戸線を乗り継いで都庁前駅に降りた。地上に出て、都議会議事堂と都庁の間にあるスタート地点からスタートした。僕だけの東京マラソン、スタートだ。

 時間は朝9時半。新宿にも人はまばら。まずはスタート地点から新宿駅方面を目指し、市ヶ谷の防衛省前を通って飯田橋を目指す。行程をまとめたアニメGIFを作ったので、クリックして一気にどうぞ。

まだまだ元気。雨は少し降ってます。

 以上が新宿飯田橋間のダイジェスト。見慣れた景色が一瞬だけ見えたりしただろうか。そこで見つけたコネタを紹介してみよう。

 

■コネタその1 「ホルモン屋かと思ったら松屋だった」


どう見ても大門ホルモンの入り口ですが。

 新宿の大ガード下にある松屋は、横の入り口から見るとホルモン屋さんの看板が大きすぎて松屋に見えません。正面から見るとちゃんと松屋です。


これなら迷わず松屋ってわかりますよね。

 

■コネタその2 「漫画喫茶MANBOO!の書体がYahoo!っぽい」


見ての通りです。

 漫画喫茶まんぼうってのは東京にたくさんある漫画喫茶。特に新宿でよく見る気がしますが、書体がYahoo!っぽいです。

 

■コネタその3 「どんぶりドンキーという店がある」


寄りたかったけどスタートしたばっかだし、お腹減ってないし。

 ハンバーグ丼が売りの店で、店舗の外装はこざっぱりしてます。入りたかったなぁ。


■コネタその4 「すごい看板の熱帯魚屋さんがある」


このとぼけた感じはなかなか狙って出せるもんじゃない。

 場所は花園町。趣のある良い絵だと思いました。エレファントノーズですかね。にしちゃあ下あごだけ長いですが。

 

■コネタその5 「証明写真のポスターがアメリ」


もともとアメリは配給会社の人がポスターだけ見て「ミザリー」みたいなサスペンスホラーと勘違いしてフィルムを買い付けてきたんだとか。

 アメリという色々細かいいたずらをするストーカーみたいな人のポスターが証明写真の機械に貼られてました(映画中、人が捨てた証明写真を集めるシーンがある)。正直、ちょっと怖いです。

 

■コネタその6 「半ば自動車?」


どこからが自動車で、どこまでが半ば自動車なのか。

防衛省と市ヶ谷駅の間で撮影。つまり四輪原付みたいなもんでしょうか。
どこから自動車?

 

■コネタその7 「いこい整骨院の人形が可愛い」


実物の先生に会ってみたくなる人形ですな。

 先生の人形でしょうか。可愛いです。となりの写真屋さんに大きな招き猫がいるので、それにヒントを得たのかも知れません。


これがその招き猫。

 

■コネタその8 「ほぼメガネスーパーのハナマサがある」


遠目にはすっかりメガネスーパー。眼鏡と肉。ともに大好物。

 市ヶ谷のハナマサですが、同じビルのメガネスーパーが目立ちすぎて、ほぼメガネスーパーになってます。寄って冷凍の牡蠣と肉を買いたかったなぁ。この辺で大体スタートから5kmくらい。まだ全然楽しい段階。問題はここから先なんですよ。


次は飯田橋から品川へ >
 

 
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