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ちしきの金曜日
 
ビル粉をあつめて

非セレブな粉はどうか

六本木ヒルズがその名に恥じない輝きだったのでこんどは対照的に身近な粉を観察してみたい。電柱だ。ビルの粉を集めるという主旨から外れるが、この親しみやすさは比較対象としてうってつけだ。

ちょいと粉をとらしてもらうよ
ぺとり
電柱粉

予想以上にたくさんの粉がついた。電柱をまじまじと見たことがなかったが、このように細かい石がたくさん埋めてあったとは気づかなかった。なんでも近くでよく見てみるものである。さて、粉を拡大してゆこう。

電柱粉(マクロ撮影)
電柱粉(60倍)

荒削りだが可能性を感じさせる粉、電柱粉

六本木ヒルズ粉よりも粒が大きく、ふぞろいである。白くて半透明なものもあれば、黒い固まりもある。焼肉屋さんのホルモン盛り合わせのようである。

白い粒も完全に透き通っているわけではなく、いまひとつ垢抜けきれてない。セレブになる可能性を秘めながらもいまだ原石の域を抜けておらず、逆にそこが多くの人のシンパシーを呼ぶことであろう。

電柱らしさと可能性を感じるいい粉である。電柱粉。建築粉の奥深さにますます引き込まれる。しかし、ヒルズ粉・建築粉と新しい言葉を1ページふたつペースぐらいで作っている気がする。

 

粉を探して街をあるく

ビル粉を集めるために、六本木〜新宿を歩いてみた。さまざまなビルを粉視点で観察してみると気づくことがあった。

粉が出るビルは少数派なのだ。例えばこの壁。

お、いい粉出そう!と思っても
つるつるだったりするのだ。

石材を使っているビルは多いが、たいがい磨いてツルツルになっているのだ。ツルツルの壁からは粉は出ない。街を歩くと半分以上が粉が出ない壁である。六本木ヒルズほど大きいビルであれだけ粉が出るビルは珍しい。さすがだと言わざるを得ない。

今年の夏休みの自由研究でこのビル粉集めをやる子どもたちはこの点に注意していただければ幸いである。

では次のページでは、ミッドタウン・都庁などの有名なビルの粉を紹介してゆきたい。


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