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ひらめきの月曜日
 
爪楊枝は箸の代わりになれるのか


これが箸代わりになるのなら、何人来ようが心配ないぞ。

春だ。春といえば行楽だ。屋外だ。

いつもは部屋に閉じこもってばかりの私でも、さすがにこの季節が来ると「外に出た方がいいのではないか」と焦りにも似た何かを感じてしまう。

そんな春の行楽に、なくてはならないのが飲食である。用意した酒を飲みつつ、それぞれが持ち寄ったツマミを品評し合ったりなんぞして、春の一日を過ごすのだ。ああ、なんていい季節なんだろう。

さておき、屋外での飲食には割り箸が欠かせない。しかし参加者の正確な人数が分からないが為に、足りなかったり多すぎたり、そもそも持っていくのを忘れたり…。

そんな惨劇とは、もうオサラバしようじゃないか。

高瀬 克子



フライング花見で試そう

いくら春の訪れが早い東京とて、桜のつぼみはまだ硬い。そこへ当サイト編集部の古賀さんから「まだ早いですが花見をしませんか」というお誘いを受けた。

うん。早い。早すぎる。

でも、外で飲み食いするにはうってつけの気候であり、今回の爪楊枝実験をするのに持ってこいの人数が集まると聞いては黙っていられない。

「チャンスだ」とばかりに、ふたつ返事で指定された公園へと向かった。


すでにお集まりの皆さん。割り箸もそれぞれの陣地にしっかりと。
爪楊枝には手強いと思われる相手が待ち構えていた。

遅れて参加した私の目に飛び込んで来たのは、立派な鯖寿司とかき揚げである。…誰だ、こんな企画者泣かせの食べ物を買って来たのは。

まあいい。これらはいずれ楊枝使いに慣れた頃にでもやっつけるとして、まずは私が用意した難易度Aの食べ物から攻めてみようじゃないか。


左が鶏レバーのワイン煮、右がポテトフライ。
「どれどれ…」と、箸ならぬ楊枝を伸ばす皆さん。
「このイモ、おいしいですねー」
「ホントだ、おいしー!」

それもそのハズ、用意したのは「インカのめざめ」という品種を使ったポテトフライなんである。爪楊枝で食べてもらうことに申し訳なさを感じていたわけでもないが、せめてもの感謝の気持ちが「いいイモ」となって表れたと言っていいだろう。

ああ、顔でおいしさを表現できる皆さんで良かった。


かたや、鶏レバーのワイン煮に手を伸ばす古賀さん。
勢い余ってご覧の有り様に。

いきなりコレだ。「やっぱ爪楊枝ダメじゃん!」と企画が終わりかねない展開だが、これには訳がある。折れてしまったのは、大きな塊のレバーを2つに切ろうとした結果なのだ。だから大丈夫だ。大丈夫なんです。

それに、いくら折れても新しい爪楊枝は何本でも後ろに控えている。なんて頼もしいんだろうか。


「おっきいまま食べていいですよ」の促しに、
これまた良すぎる顔で食べてくれる古賀さん。
他に、シュウマイは当然のこととして、
かき揚げも無事にクリア。

私が用意した食べ物以外にも、爪楊枝で食べられる物はあった。やはり単体のおかずは爪楊枝で食べるのに適しているらしく、さほど不便さを覚えずに口に入ってくれたのであった。

 

こういう利点もある

さらに、爪楊枝のいいところとして「場所をとらない」というのがあると思う。

例えば「どこに置こうかな」と置き場所に困った時など自分自身がいい受け皿になるのだ。


上着のヒモに挟んでおけば問題解決。
便利だ!
マフラーやストールがある場合には、
ブスリと刺すだけでいい。便利!

このとき、周囲からの「そりゃないわ」「馬鹿みたいだ」といった愛のない言葉(実際あった)には耳を貸さないようにしたい。新発明・新発見といった類の行為は、時として人を道化にし、孤独にするのだ。耐えて忍ぼう。

 

敵はごはんだ

さて、おかず相手にはさほど不便を感じなかった爪楊枝だが、相手がバラけずに密集している場合は、さすがに手も足も出ない。


問題の鯖寿司は、鯖の部分だけがパカッと取れてしまう。

くやしい。このまま降参したくないが、どうすればいいのか…と思案していると、編集部の工藤さんが「楊枝2本使い」なるものを披露してくれた。

なるほど、その手がありましたか!


楊枝を箸のように2本使って持ち上げると…、
惜しい! 真ん中部分のごはんのみ欠落!
負けじと私も挑戦してみたのだが、
さらに事態は悪い方向へ。ごはん食べたさに禁じ手のはずの箸まで出動。なんだこれは。

とにかく、敵はごはんであることが分かった。たぶん麺類とも相性は悪いと思うが、まさか行楽に麺を持参する輩はいないだろう。そのへんは無視させてもらうとして、次ページからは照準をごはんに絞って勝負に挑みたい。


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