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フェティッシュの火曜日
 
糸通しになった私


こんにちは、糸通しのあの人です。

 裁縫仕事で、針に糸を通すときに糸通しを使いながら、ふと思った。

「誰だ、この人」

右写真の人である。外国人のようだが、判然としない。
何か裁縫にゆかりのある偉人だろうか。それとも神方面の人だろうか。

調べてみることにしたが、結局判然とせず、そして結局気づいたら自分主役で作ってました、「糸通し」を。

乙幡 啓子



糸通しには一生困らなくなった

昔から…そう、小学校のときに初めて裁縫セットが配布されてからというもの、ずっとお付き合いしてきたはずの顔だ。糸通しのあの端正な横顔の人。美術室の石膏像のように、少し怖い気もする、あの横顔。普段裁縫をしない人には何のこっちゃであろうけども。

私も別に糸通し(スレーダーとも言う)について、普段から一家言あるわけでなく、気になってしょうがない、これは恋?ということもなく過ごしてきたが、心に謎が浮かんだ以上、こうしちゃいられん。

あの横顔には何種類か存在した気がする。実情を調べるため、近所の手芸店、100円ショップを片端から回って、糸通しばかり買ってきた。



糸通しの針金部分は弱いので、あれば重宝するのだ。無駄ではないのだ。

さあとっくりと見てみましょう。袋から出してサンプリングである。何種類か、あるにはあった。


そうそう、こういうギリシャ彫刻みたいな男性だった。

そうそう、こんなローマ神話みたいな女性もいた。
ふわっとしたパーミングの男性。 ウェービーなヘアでキメる女性。

…髪の多い男性。

髪の多い女性。

お気づきだろうが、上3組、男女それぞれほぼ同じだ。同じ型から取ったと言ってもいい。なんだ、もっと種類あると思って、全部「糸通し拓」(魚拓みたいに)取ろうと思ってたのに。

それでも、たまにこんな変化も見られる。



東急ハンズで購入した、ドイツ製のもの。ぐっと庶民的。

有名メーカーのは、ネクストステージに立っていた。

以上の購入元の中から、河口株式会社、オカダヤ、ユザワヤに電話。

―糸通しによくある、浮き彫り、っていうんですか?横顔が彫られてますでしょう、あれ、誰だかおわかりになりますでしょうか?

電話口では各社とも、「あーあー・・・」と当方の質問の趣旨を理解してくださるものの、「あれはねぇ、わからないんですよね」「海外から輸入してたときのなごりか」「でも誰だかはわかりません」との回答だった。つまり。

【糸通しに浮き出たあの横顔の人は、謎だ】

―完―

 

しかし気になってウィキペディアを参照する。

「糸通し:針の小さな穴に糸を通すための道具。無くても困らないが在ると便利。(以上「裁縫箱」内「糸通し」の項目より引用)」

という、もともとが大変頼りない道具なのであった。と、いうことはだ。



自分の顔でもいいんじゃないの。

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