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フェティッシュの火曜日
 
ただいま暴風域に入りました


不謹慎な話ではあるが、台風中継などで風にあおられヨロヨロしているレポーターをみると、「ちょっと楽しそうだな」と思ってしまう。だからといって、実際に暴風雨の中に飛びだしてはしゃぐのは大人として憚られる。
それならせめて疑似体験くらいできないだろうか。たとえば髪の毛を乱し、コートの裾をなびかせ、骨のひっくりかえった傘を持っていれば、仮に室内に立っていようとも、それはもう相対性理論からすれば強風の中にいるのと同じことだ。
物理学の力で暴風雨の中に飛びだそうと思います。

櫻田 智也



●髪を乱す

まずはなによりヘアセットだ。道具を持つとかそういうまえに、自分自身の体を暴風仕様にしておくことで気分を盛り上げる必要がある。



髪の毛を乱さないためのアイテムであえて乱れた髪の毛をつくる。昔の格言でいうところの、えーと、ほれ、まあなんだ、とにかくやってみよう。


きめるぜ


真正面から風にあおられているのをイメージして、髪の毛を後ろへ後ろへともっていく。


無造作ヘアー


うむ、微妙。暖かい布団の中でゴロゴロしたあとになる髪型だ、これは。風にふかれているという感じは皆無といっていい。
まだまだスーパーハードジェルが足りないのだ。


髪の毛だけでは足りんのじゃ!


たまたま撮れたちょっと怖い表情よりも、だいぶ後退した生え際のほうに軽く動揺しつつ、暴風スタイルに決め上げる。


あれ、瑛太?


つい怒られそうなキャプションをつけてしまった。A太ということにしておこう。


疾走するA太


いや、A太ってなに。

 

●コートをはためかせる

ぼくの短い髪の毛ではこれくらいが限界だ。頭部単体でみて風にふかれているという感じは正直あまりでていないが、ほかのエッセンスとの相乗効果に期待しよう。


銀鱗


つづいて用意したのは釣り糸だ。これを使ってどうするかというと、


こう


ピンと引っぱり上げられたコートの裾。どこからみても風にふかれている人にしかみえな……。

……ど、どんなあんばいですかね? 思わず下手にでて様子をうかがってしまうような仕上がりになってしまった。

 

●真っ赤なルージュをひいて

まあ、ここまでは化粧にたとえるならばファンデーションみたいなものだ。強風にふかれている状態の記号といえば、なにより骨の折れた傘だろう。それを手にしたとき、相対性理論でいうところの暴風雨の中にぼくは立つことになるのだ。化粧にたとえるならば、真っ赤なルージュをひくといった感じであろう。


お?


おおっ!?


いるよ! いまオイラ風の中にいるよ!
ここで一気に高まった完成度。折れた傘さまさまである。「逆さに折れた傘さまさま」という新しい早口言葉を思いついてしまうくらいさまさまである。
というわけでやっと暴風域に入ることができたので、風にあおられつつ、いろんなことにチャレンジしてみたい。


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