ピンと引っぱり上げられたコートの裾。どこからみても風にふかれている人にしかみえな……。
……ど、どんなあんばいですかね? 思わず下手にでて様子をうかがってしまうような仕上がりになってしまった。
●真っ赤なルージュをひいて
まあ、ここまでは化粧にたとえるならばファンデーションみたいなものだ。強風にふかれている状態の記号といえば、なにより骨の折れた傘だろう。それを手にしたとき、相対性理論でいうところの暴風雨の中にぼくは立つことになるのだ。化粧にたとえるならば、真っ赤なルージュをひくといった感じであろう。 |