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はっけんの水曜日
 

空中に描く、光のクロスステッチ

制作物に対して相対的にでかく見える彼が、大図まことさん。

先週の土曜日、東京カルチャーカルチャーで行われたイベント、「クロスステッチナイト!」。私も以前取材させていただいた縁で、クロスステッチ作品をプレゼンすることとなった。

「作品」と言っても―さあどうしよう。このイベントは、クロスステッチ作家・大図まことさんの新刊記念でもある。彼はあらゆる新しい試みを、その新刊「HOP! STITCH! JUMP!」で行っているのだ。はっきり言って私がクロスステッチで本家に挑むなど、無謀なわけで。

するとどうだろう、“オノレのやれることを成せ・・・”天から光が降りてきたではないか。光・・・おお、光だ。光るクロスステッチを作れという思し召しだ!

(text by 乙幡啓子


今度もカメラに背を向けて

私は手芸全般好きなほうだが、浅く広く手を出しているだけで、ひとつの芸に精通しているわけではない。そうなれればなるに越したことはないのだけど、どうも、手芸を妙な方向に持っていくのも好きである。

そんなわけで、今回クロスステッチの話をいただいて考えたのが「空中ステッチ」だ。以前自分の記事で「光る『しり文字』で難しい字を書く」というのをやったが、あの経験を生かそう。どんな局面で何が役に立つか、わかったものではない。

以下、その当時の模様である。


手元でON・OFF可能な豆電球を腰に付け… カメラのシャッターを開け放して尻文字を書く。

夜の公園に浮かぶ「薔」 そして「薇」。光の薔薇が咲いた。足腰はガクガク。

と、このように光の残像を利用するのだ。今回は尻で描かなくてもいいので、気はだいぶ楽である。

さて。尻文字のときと同じように、手元で光源のON・OFFを簡単に操作したい。短時間で「×」印をたくさん描けるよう、また光の軌跡同士が行書体みたいにつながらないよう、確実な方法で。それに今回は1色でなく、3色くらい出せたらいいな。 

要望がありすぎてまとめられないまま、とにかく絶縁体だけは!と、水仕事用の手袋を買ったりして迷走してみた。


電子工作なのか荷造りなのかわからない準備。 確証のないまま手だけは動かしてみる。

なんかできた。原料のほとんどはビニールテープとなりました。 指先には、ちっこいタクトスイッチ(押してる間だけONになる)。

いちおう回路はできた。指に指輪のようにLEDを装着し、指先のスイッチで確実に光をON・OFFできる。見た目はどうあれ、まずは成功である。

なぜ「指の背中に光源」という配置か。「指先」に光源、でもいいのではないか。これには理由がある。答えは次ページ以降で明らかになろう。


指で「きつね」作るみたいにして光らせるのだ。 やろうとしてるのは、つまりこういうことである。

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