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損した話を聞かせて!鳳凰編

大久保の喫茶店にて

先週、当サイトで土曜日に書いているライター住さんが詐欺にあいました。住さんを励ますために損した話を募集したところ、予想以上の応募がありました。ありがとうございます。

今回は紹介しきれなかった投稿を掲載するとともに、住さんに気になった投稿があるかどうかを聞いたのでそれを掲載します。

住さんの損した話が今回だけではなかったことが徐々に明らかになります。タイトルは総集編でも良かったんですが、住さんを励ますためにも景気よく鳳凰編にしてみました。

林 雄司・住 正徳

 



皆さんが送っていただいた損した話はこちら(先週の住さんの記事にリンクしています)
損したお話その1
損したお話その2
損したお話その3
損したお話その4
損したお話その5
損したお話その6 (最終更新後にいただいたメールを掲載しました)


「世の中悪意に満ちてますよ」

林:今回の投稿のなかで、住さんがあった詐欺に近いのはありますか?
住:ないんですよね。詐欺だけじゃなくて泥棒とかもありますね。
住:いやー、世の中悪意に満ちてますよ。
林:みんな大した額じゃないじゃんとか思ってないですか?(実際の金額を聞き出そうとしています)
住:思ってないですよ。うふふふ。

みんな大変だなあ。ふふふ。

住:この写真、感じ悪くないですか。
住:投稿のなかでエッチ系もあったじゃないですか。AVとか。林さんそういうのはないですか。
林:ないですよ。
住:林さんは引っかからないひとですか(不満げ)
林:ないですね。自社株買っちゃったことぐらいでしょうか。
住:林さんはそういうタイプじゃないですね(残念そう)
林:前の会社でギャンブルで借金したひとがいて、会社中のひとから金を借りていたんですが、僕だけ声かけられなかったんですよ。
住:かけづらい雰囲気があったんでしょうね。
林:でもちょっと声かけて欲しかったです。完全に仲間はずれじゃないですか
住:でもお金返ってこないんですよね。
林:ま、そうなんですけどね


住さんが引っかかった詐欺その1

ハンドルネーム:匿名さんの損した話

19歳の時、裏ビデオサギに引っかかりました。もう15年以上前の話です。

一人暮らしをしてるとどっからともなく、そういう「ご禁制のビデオ通販しまっせ!」みたいなチラシやらがポストに投げ込まれていたんですよね。怪しいとは分かっていたんです、分かっていたんですけど、ある日、投げ込まれていたチラシは今までにものとは違いました。当時、僕が好きだった某アイドルの画像が載っていたんです。

1本5万円というあり得ない価格も、 僕にとってはその裏ビデオの信憑性を高めるものでしかなかったのです。貧乏だった僕は、共同購入者を募りました。3名の出資者を集め、業者に5万を振り込みました。2週間ほど気を持たせて、届いたのは案の定、なんかよく分からないアダルトビデオをダビングしたようなシロモノでした。

林:AV詐欺ってこういうのですか?
住:芸能人ものって一時期はやりましたよね。
林:住さんもそういうの引っかかったことあるんですか?
住:いや……、ないですね。
住:うーん、ないといえばない…
住:いやでも、こういうのはもしかしたら、引っかかったことが…あるような気がします…
林:あははは
住:ははは(目は笑わず)
林:いつごろの話ですか
住:24ぐらいですね
林:いくらぐらいだったんですか
住:やっぱり5万ぐらいでした。
住:5万ぐらいじゃないと信用しないじゃないですか。本物かなって思わせる金額で。
林:ありゃー
住:そうですよ…

林:あ、そうだ。僕最近、失敗した買い物ありますよ。
林:電光掲示板が欲しかったんですよ。そしたらとあるオークションに出てて

住:記事用ですか?
林:そうそう、なにかに使えるかなと思って。電光掲示板を制御するソフトつきで、そのソフト入ったCDと電光掲示板がならんだ写真が載ってたんです。CDと同じぐらいの大きさか、と思って8000円ぐらいで落札しました。
林:来たらそのCDがシングルCDで、電光掲示板もものすごく小さかった。

住:それはいい話ですね(嬉しそう)。

住:警察の名刺を財布に入れておくといいって書いてありましたね。おまもりになるって

ハンドルネーム:匿名さんの損した話

私は人生で4度ほど財布を落としました。毎回どなたかに届けてもらって手元に戻ってきています。ありがたいことですが、必ずお札が全て抜き取られています。
(中略)
四回目は、友人の警察官にもらった名刺を見えるところに入れていたので被害はありませんでした。
住さんも警察の方の名刺をお守りにすると良いかも知れません。

住:僕、もらいましたからね。

おまもり


「この人は一生だまされないですよ、僕はまただまされます」

住:獣医になったひともいますよね

ハンドルネーム:匿名さんの損した話

もう20年前の話です。

当時小学生だった私は、片田舎の土地で猫を飼っていました。その猫が交通事故に遭い、皮膚と肉が避けて骨が見えるくらいの裂傷を後ろ足に負って帰ってきたことがあります。

もう9時過ぎのこと、泣きながらタウンページで調べて、夜でも診療している獣医さんを捜しあてました。(中略)黄色い液を傷口近くに注射し、包帯でぐるぐる巻くだけに30分。その処置の間、猫がぎゃっ、ふーと 威嚇する度に、びくっと後ずさりする爺さんだったのですが、治療費支払のの段になると威風堂々と高額を請求してくれました。

この経験から、私はタウンページは信用しないことにしました。 あと、自分でなったほうが得なので、獣医さんになりました。

林:すごいですよね
住:そういう目標をずっと持てるひとってうらやましいですね
住:この人は大丈夫ですよ。一生だまされないですよ
住:僕はまただまされますよ

( ここの住さんの「僕はまただまされますよ」が心に響く発言だったので、音声も掲載します)

林:将来はこうなろう!って過去になんどか思った気がするんですが、そうなってないですからね
住:こういうことがあって僕が詐欺師になっていたらどうします
林:あ、おれもこれやる、って
住:意外に捕まらないぞーって
林:最低だ
住:この獣医のひとと対極ですね
林:でもちょっと思ったのは、なれるかもしれないですよ。住さん。
住:そうなんですよね
林:才能ありますよ。話は聞き上手だし、誉め上手だし。
住:そういう才能があるかもしれない
林:あれぐらいになれるかもしれないですよ。最近捕まった、波なんとか。
住:奈美悦子?
林:つかまってないですよ
住:円天市場の
林:そうそう


住:定額給付金のお知らせが来てて。あれはいいですねー
林:出せばもらえるんですよね
住:うち、子ども2人いるんで6万いくらかになるんですよ
林:お父さんが勝手に使っちゃったらどうですか
住:うふふふふふ


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