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チャレンジの日曜日
 
東京駅前丸の内の駅近安ランチ


ニュース番組でお馴染みの場所のランチが案外安い。

  関東以外の人が電車で東京となると、まず着く先はたぶん東京駅だ。

 いかにも「日本の経済を引っ張ってます!」言わんばかりのスーツな人々が、急ぎ足で東京駅前の横断歩道を渡るシーンは、ニュースとかで一度は見たことがあるお約束のシーンだ。丸の内って場所で。

 超高層ビルではないけれど、重厚な感じのする一見さんおのぼりさん不要無用な雰囲気のスマートな丸の内。朝はサラリーマンが軍隊のように歩いていき、ランチタイム以外は歩く人すらまばらな丸の内。僕なんかは、平日にジーンズで歩いているだけで、周りのサラリーマン、OL、オフィスビルに囲まれて肩身が狭く感じてしまうオーラのある丸の内。

 でも実はランチ時には、東京駅よりもボリューム満点で安いサラリーマン御用達の店が数多く開く。そんな実は結構安い丸の内B級ランチを紹介したい。

 丸の内のサラリーマンずるいよ。

ライスマウンテン&工藤考浩



その1.実はショッピング&レストランの
「新丸の内ビルディング」の安ランチ

 まずは丸の内でも行きやすい、東京駅丸の内口のど真ん前にある「新丸の内ビルディング」の中を探検。探検というが、東京駅駅前ですらランチタイムのピークを過ぎるとは人はまばらで、入っていいのかいけないのかもわからない雰囲気。…に感じません?


新丸ビルは駅の前。
「新丸ビル」の代わりに「ビックカメラ」だとなぜか落ち着く。

 そもそも東京駅に慣れてない人は、東京駅の駅ナカが通勤客や観光客らで賑やかにも関わらず、東京駅の丸の内中央口がとても小さいことに驚き、丸の内側に出ると、人気(ひとけ)がないことに驚くのではないだろうか。これだけで「なんかまずいことしちゃったかな」と思う人は少なくないと思う。

 僕は東京出身だけれど、私服で歩いて何度「空気読んでないんじゃないか」と思ったことか。私服だけで羞恥プレイとはなんたる場所か。


人の出入りのまばらな東京駅の丸の内中央口

セブンイレブンがあるのが新丸ビルだが、外からセブンイレブンが見えないのだからやっぱり用でもない限りビルに入りづらいものは入りづらい。

  一度は聞いたことがあるような、銀行や証券会社などが並ぶ丸の内。実はビルには、さりげなくビルの中にあるレストランやコンビニや郵便局などの店一覧がある。ショップ一覧があるということは、スーツを身にまとわずとも、食事目的などで重厚なオフィスビルに入ることができるのだ。

丸の内のサラリーマンは知っている。ズルい。

一歩中に入ると別世界。そんなことどこにも書いてないのに!ズルい。

 新丸ビルの中は別世界だった。そこにはオシャレというか、ハイセンスでスマートな人々が往来していた。なんだ、外の人の往来が少ないと思ったら、みんな地下道を抜けてきたか。旅行で東京駅といえば、とりあえず外に出るんじゃないのか、ズルいぞ! 

 で、そんな知る人ぞ知るビルの肝心のレストランは5〜7階にある。背広の西洋人と日本語を使わず相手にあわせリアル英会話でカフェミーティングなんて光景がザラにある、そんなエリートでスマートな感じのレストランフロアで1000円以内のランチはないことはないが、かなりレアだった。こういうビルは一人2000円はないと結構辛い。


オープンでいて落ち着いた雰囲気。
旅行でスーツケースをひっぱって来る場所じゃないかもしれない。

結構経済的な丼モノとそばうどんの店に入る。

カレー丼と蕎麦セット、ないし親子丼と蕎麦セットでかろうじて1000円をきっている。

でも「限定」の文字にひかれて、ネギトロ丼と蕎麦セットを頼んでしまった。
1200円。お新香は食べ放題。

 しかしいくら1000円以内で収まることは可能でも、B級ランチいうレベルとは言い難い。ちょいとオシャレで、上京して大きな荷物を持った家族連れが食べるには、ちょっと雰囲気が違うかも、と思ってしまう。

 もっと上品でないところで気楽にガツガツ食べたい。そう思う人もいるのではないか。ということで、次ページでは、もっとサラリーマンの味方のレストランを紹介します。


東京駅が上から見えるテラスが新丸ビルのマル秘ポイント。


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