デイリーポータルZロゴ
このサイトについて


フェティッシュの火曜日
 
ドミノ倒さず
 


 ドミノと聞いたら何を思い浮かべるだろうか。たいていの人にとってはドミノといったら「ドミノ倒し」であろうと思う。僕もそうだ。

 でもヨーロッパなどでは普通のルールで遊ぶドミノはとても人気があるそうだ。いわば「ドミノ倒さず」である。

 知っているべきなのに知らない本来のドミノで遊んでみたい。そしてドミノ倒しよりではなく、ドミノ倒さずの復権を図りたいと思う。

藤原 浩一

ドミノを買う

 まずは正式なドミノを入手しようと、全知全能の神である東急ハンズへ向かった。

 が、なんたることかドミノ倒し用のドミノしか売っていなかった。牌に模様が書かれていなかったり、ちゃんと揃っているか分からないのがバラバラに入っているものだけだ。

 店員さんに「こういうのじゃなくて、普通のドミノ売ってないですか?」と聞いたら、「普通のってどういうのですか?」「いやー、ないですねー」と言われてしまった。

 もしかしたら他の店舗にあるのかもしれないのだが、やはりドミノ=ドミノ倒しという認識はかなり強いもののようであった。


こういうかわいらしいドミノ倒し用ドミノのようなものは売っていた


 ハンズには無いようだったので、「おもちゃはおもちゃ屋」という古来からのことわざに則ってトイザらスに行ったら、あった。

 おもちゃだけで見たらこちらのほうが売り場も広いしな。やはりことわざは正しかった。

 ちゃんとドミノの牌には模様がついていて、ドミノのルールブック的なものも同梱されているようだ。ドミノ牌は3セットプラスαの90枚入りで、ドミノ倒しにも使えるという。お得。


3色のドミノセットが入っている。28×3セット+6枚おまけ


ドミノ牌を観察

 そもそもドミノ牌というのはどういうものか。想像できない人も多いと思うが、こんな感じである。


ドミノ倒しもできるように軽い素材でできている


 1枚の牌をとってみると、0〜6までのサイコロの目のような模様が、2つセットになって書かれている。ダブりはなく全部で28枚だ。僕は大学をダブっている。

 トランプやウノや麻雀牌と違って、2つの記号が1つになってることがドミノの特殊な点だと言える。2つで1つのドミノ牌と覚えてほしい。


ドミノが有名だったら間違いなく確率の問題に出てきたであろう


 へー、とか、ふーん、とか思いながら牌を眺める。

 ドミノは二つの数字がセットになっている、と言ったが、トランプはマークと数字、ウノは色と数字の二要素がセットになっている。

  ドミノは目当ての牌を見つけづらいというか、個々の牌を識別しづらいというという弱点があるようだ。ドミノを2セット56枚使って神経衰弱をしたら、脳が溶けるだろう。

 正式なドミノのルールが、そういうものでないことを祈る。

 

ドミノで遊ぶ

 果たしてドミノは倒さないで遊んでも楽しいのだろうか。倒すドミノと倒さないドミノはどちらが楽しいのだろうか。

 早速ドミノを使って遊んでみたいと思うが、ひとりで遊ぶのはなんだかさみしい。

 というわけでいつものバーミヤンに地元の友人を召喚した。


バーミヤンズ

ラーメンとチャーハン


つぎへ >
 

 
Ad by DailyPortalZ
 

▲トップに戻る バックナンバーいちらんへ
個人情報保護ポリシー
© DailyPortalZ Inc. All Rights Reserved.