いつの間にか倒していた
あっという間に我々はドミノを並べ、そして倒していた。
ものの形には、人間に“何故かそうさせてしまう”訴求力があるという。誰もがバットの細い方を握って持つのと同じように、ドミノも並べて倒してしまうのだろうか。
倒したくなってしまう
ドミノを倒すのは楽しい。これは間違いない。正統ドミノが目指すゲーム性のある面白さではないが、分かりやすい面白さだ。やはりその魅力には抗いがたい。
が、しかし今回は「ドミノ倒さず」という枠の中で楽しみたい、という目標があるので、どうにかして倒さずにすむように、新しい遊び方を開発してみることにしてみた。
ついうっかり熱中してしまうけど、禁止です
ドミノ積み
倒したらだめだ、と言われると人間今度は積み始める。 ドミノの牌は二つの正方形がつながった形をしているので、積みやすいのだ。
まったくと言っていいほどゲーム性がないが、それは「ドミノ倒し」と同じである。
高層化
神経衰弱
ドミノを2セットつかって神経衰弱をしてみた。最初のページでやりたくないと言ったが、やってみると普通のトランプの倍は神経が衰弱した。
トランプと比べて数字が全然覚えられなくて、ほとんど勘に頼って牌をめくっていた。運ゲーだ。
色違いの2セットが使えることでだいぶ牌の見やすくなっているが、もし同じ色のセットだったらさらに負荷の高いゲームになっていただろうと思う。
揃うのはほぼ偶然
ドミノ開けず
これはドミノの袋を開けない、という遊び。
大人の遊び
イライラ棒
ドミノを迷路のように連続させて立て、その間を棒状のものを通す。もし棒がドミノに触れてしまうと、ドミノは倒れてコースは崩壊する。
これはドミノ倒しやドミノ積み、神経衰弱、袋を開けないといった遊びと比べてかなりゲームとして楽しい。せっかく立てたドミノが倒れてしまうというスリルもある。
いっそのこと失敗したら、わが身には体調不良・社会不安・精神崩壊・悪霊憑依・肩凝腰痛・株価下落・一家離散等の不幸が起こるという設定でやるとなおスリルが増すと思う。
結構楽しい
もういい、ドミノは倒せ
これらの経験を踏まえて、どのようにドミノで遊ぶのが楽しいのかとみんなに聞いたら、答えは「ドミノ倒し」であった。
やはり、日本国内において、ドミノ倒しが普及しながら普通のドミノが流行らないのはもっともなことなのかなあ、と思う。同じような遊びがウノやトランプでもできるし。
今回の「ドミノ倒さず」の結果はこのようになったが、今後は「ババ抜かず」や「七並べず」「将棋崩さず」などの新たなる可能性も視野に入れてみたい。