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ちしきの金曜日
 
教会スタンプラリー2

 

 長崎には数多くの教会がある。
  その幾つかが、世界遺産候補としてリストアップされている。リストを眺めながら「ここは行ったことある」「ここはない」とか言っているうちに、ムラムラとコンプリート魂みたいなものが芽生えてくる。全部制覇したい。実際スタンプを押してくれるわけではないが、心のスタンプを押しながら各教会を巡ってみよう。

 …という記事を以前書いて、中途半端に終わっていたのでその続きに行って来ました。

T・斎藤



国宝・大浦天主堂
親父に不評だった記事 (「何次会まで行けるか?」)
そしてなぜか親父に好評だった記事 (「教会スタンプラリー」)

 世界遺産候補である長崎の教会群を巡る記事を、以前書いた。

 教会群は全部で20箇所。かなり広範囲に分散しており、前回の記事ではそのうちの8箇所までしか回れず気になっていた。

 が、デイリーポータルZに掲載される記事としては地味過ぎて続編はいかがなものかと思っていたところ、意外なところから続きを求める声がかかった。

 うちの親父からだ。今まで特に感想を言って来たことはなかったので私の記事など読んでないかと思っていたら、ある時「何次会まで行けるか?」という記事を読んだ親父が、
いい年なんだから、もうああいうバカげたことは止めて、それより教会巡りの続きとかをやりなさい。
とのメールを送って来たのだ。

 バカを治す薬は無いと言うからそれを止めろと言われても困るが、それはともかく、うちの親父が教会巡りの続きを読みたいと言うのが驚きだった。ちなみに親父は昭和一桁生まれの77歳。キリスト教徒でもない。

 と、まあ、個人的なことをだらだら書いてしまったが、そういうわけで中途半端になっていた教会巡りを再開することにした。
(と言いつつメールもらってから半年経っている)

1.大浦天主堂 2.旧羅典神学校
3.黒島天主堂 4.旧五輪教会堂
5.青砂ヶ浦天主堂 6.頭ヶ島天主堂
7.田平天主堂 8.旧出津救助院
9.出津教会 10.大野教会
11.堂崎教会 12.旧野首教会
13.江上教会 14.宝亀教会
15.原城跡 16.吉利支丹墓碑
17.日野江城跡 18.日本二十六聖人殉教地
19.ド・ロ神父遺跡 20.サント・ドミンゴ教会跡

 

さて、上が世界遺産候補となっている長崎の教会群20箇所。太字になっているのは前回巡ったところだ。

今回は以下の4箇所を巡る。

3.黒島天主堂
7.田平天主堂
14.宝亀教会
15.原城跡

それと、
25.紐差教会
も見てきたのでそちらも合わせて紹介したい。

え?25番って何かって?
このあたりは話が複雑なので、おいおい説明しましょう。

 

● 黒島天主堂

 1コ目、黒島天主堂は離島にあるため、いきなり船に乗らなければいけない。(地図

 フェリーは一日3便。それと貨物用の船が3便出てて、車であればそっちにも乗れる。車も載せるか、人だけで行くか非常に迷ったが、島には公共の交通機関が一切ないという話を聞き、車も載せることにした。

フェリー乗り場がいきなりすごくカジュアルだが、田舎だとこれが普通。

黒島までは片道50分。
途中、高島という島に寄った。

高島では、人が2人降りて、荷物を幾つか載せただけだった。
なぜか動画でも撮ったのでその様子をどうぞ。



 車が一台乗ってきたのも見えるが、この車は荷物だけ降ろすとまた戻っていった。

この様子を見ていたら、通販の送料の説明文によく書いてある
「ただし離島の場合は別料金になります」
という一文を思い出した。

 ここに住んでたらアマゾンで1500円以上買っても配達料無料にならないんだろうか?いやそもそも送ってくれるんだろうか?となぜか心配になったが、調べてみたらそんなことなかった。ただし代引きは使えないとのこと。

かっこいい灯台などを眺めながら。
黒島に到着。
私が乗ってきた船、「ニュー・フェリーくろしま」

 公共交通機関が一切無いと言うくらいだから、予想はしてしたが、ものすごく素朴なところだ。

人口約650人(2005年)の小さな島。

コンビニ、ファミレス、ファーストフードといった便利なものはもちろん無い。カラオケ、映画館、カフェといった娯楽施設も当然ない。子供がすくすくと真っ直ぐ成長しそうなところだ。

そういう、まあ言ってみれば「大自然以外に何も無い」ところに、どどーんと、ひときわ立派な教会が建っている。

黒島教会


すげえ。
前回は、教会には誰でも入っていいということを知らなかったので内部の写真を撮ってなかったが、これはすごい。
あの後学習しといてよかった。

 しかしそれにしてもなぜ、こんなにアクセスが悪く、住むのに不便そうなところにこれほど立派な教会が建っているのか?

 それはキリスト教迫害の時代、隠れキリシタンたちがこの島に逃れて潜伏してたためで、辿り着くのが大変だからこそ、役人の目を逃れるのに好都合だったというわけだ。

 行きのフェリーで乗り合わせた市役所の人が、
「初めて来た時、目的の家がなかなか見つけきらんで大変やったとですよ。」
と言っていた。昔のなごりで、今も見つかりにくいところに家が建ってたりするそうだ。


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