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ちしきの金曜日
 
珍しい地図記号「電子基準点」を巡る


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「三和産業技術専門学院」。県立の専門学校。

続いての「三和(93003)」は意外なところに

「三和」の所在地は下館から約20キロ南下したあたり、「茨城県古河市諸川1844」となっている。もともとここは三和町だったのだが「下館」と同様、平成の大合併で三和町は古河市に合併してしまったのだ。
さてそんな「三和」の所在地を検索してみると、左のような結果になる。

「三和産業技術専門学院」、合併した現在では「古河産業技術専門学院」だが、どっちにしろ学校じゃないか! と思われるかもしれない。しかし取材許可の電話をかけていくうちに、実は「三和(93003)」は学校の中にはないという情報を得ることができたのだ。

というわけで実際に行ってみた。

遠くからでもニョッキリしててすぐわかる。学校の中にあると思いきや、

敷地内ではおじいちゃんがゲートボールをしていた。

昔は学校の敷地の一部だったとか。

第2電子基準点「三和」は地域公園の中

「三和」は、地図には載ってないローカルな公園「諸川コミュニティパーク」の中に立っていた。公民館付設ののどかな公園だ。市役所の緑地公園課の方に電話で話を伺ったときも、「地域の方しか来ないような小さな公園なので、あまり怪しまれたりしないように撮影してください」と念を押されたほどだ。
とは言っても、子供かおじいちゃんしかいない公園で、普段は誰も気にかけないような鉄塔を何枚も撮っている僕は怪しい人でしかないわけで、当然のようにゲートボールをしているおじいちゃんたちにじろじろと見られた。

そんな視線をものともせずに撮ってきたのが下の写真だ。

 


「三和(93003)」
設置地点:諸川コミュニティパークの、ゲートボール倉庫横


公衆トイレ横、とも言えるロケーションだった。

電子基準点にも新旧があるようだ

この「三和」、これまで見てきたものに比べてちょっと古い感じがしないだろうか。
僕もここまで調べてきて分かったのだが、どうもID番号の上二桁は設置年度を表しているっぽい。この番号が96以降のものは新型のニョッキリピカピカのタイプで、93のものは上記のようなストンとしたストレートなフォルムをしている。
僕が望んでいたのは、あの近未来的な新型だったのだが、致し方ない。これもこれで味がある。気持ちを前向きにして、県外へと出た。次は「久喜(93007)」だ。

 


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