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フェティッシュの火曜日
 
富山湾でホタルイカを捕ってきた

真夜中に海を目指す

上州屋で仕入れた情報によると、ホタルイカが網の射程距離に接岸してくるのは夜中の12時以降が多いということなので、居酒屋で夕飯をすませホテルで特殊なチャンネルを眺めてから、夜中に車で海を目指す。


撮影のため取材同行してもらったHくんはデジタル一眼レフを買ったばかりなので、馴れない機能を使った写真をいっぱいとって喜んでいた。これは「うおーかっこいー」とかいいながら撮った車で移動中の様子だそうです。

目的地の港にはすでに何十台もの先客があり、この地でのホタルイカ人気の高さを知らされる。こういう初めての遊びは誰もいないと本当にここでいいのかと不安でしょうがないものだが、その心配だけはなさそうだ。

今日はこのホタルイカ捕りがあったために、さっきみんなで居酒屋にいっても、一人だけお酒を一滴も飲めなかった。

富山のすごいエッジの立った刺身を前にして、ウーロン茶でガマンした。

メニューにあったホタルイカの刺身は、モチベーションの低下を防ぐために注文しなかった。

これでホタルイカが捕れなかったら切なすぎる。

よって絶対捕る!


ぽやーんとした表情の写真ですが、娘がもうすぐ結婚するマグロ一本釣り漁師にも負けない闘志を秘めています。 でかいクーラーボックスの中には沖漬のタレを入れたペットボトル。さらには丸干し用の干物網まで実は持ってきていたりする。家で準備をしていた時の期待感が伝わってくる大荷物。

 

怪しく輝く海岸線

準備万端整ったところで、いざホタルイカを捕りに行こうと海岸へ足を進めると、波打ち際が怪しく輝いていた。

これはもしかしたら、憧れの「ホタルイカの身投げ」というやつだろうか。


光っている海岸って、きれいとかいう以前におっかないですよ。

「ホタルイカの身投げ」というのは、ホタルイカが接岸しすぎて海岸に打ち上げられてしまううっかり現象で、そのホタルイカが発する光で、海岸線が青白く輝いて見えるのだという。画像検索の結果はこちら

実はそれを見るのが富山湾まできた最大の目標であったのだが、まさかその現場に立ち会えたのか、と思ったのはほんの2秒。すぐにホタルイカを捕りにきた人たちが持っているライトの光だと気がついた。


海岸に立って、水面をライトで照らしながらホタルイカを探す人たちがいっぱいいた。 堤防から強力なライトで海面を照らし、長い網でホタルイカを狙うスタイルの人たちも多かった。

ホタルイカの身投げではなくて残念だが、それでもこれだけ人がいるということは、きっとこの場所にホタルイカが接岸しているということだろう。

ベテランっぽい人に声を掛けて、バケツに入った成果を見せてもらったら、いた!ホタルイカだ!


すごい、本当に生きたホタルイカが網ですくえている。

すごいぞ富山湾。岸から網で捕れるところにホタルイカが泳いでいるなんて。

ただこの様子だと人にあげるほどたくさんは捕れなさそうだが、成果ゼロということもなさそうだ。さっそく空いているスペースに陣取って、ホタルイカ捕りの開始である。


別件の取材で来ていた当サイトのライターほそいさん(写真左)にも、せっかくなので参加していただきました。去年のアナゴ釣りのリベンジだと張り切っています。
 
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