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はっけんの水曜日
 
カツオブシを本当に踊らせたい

カツオブシ歌劇団 シルク・ド・カツブシ

さあ、忙しくなってきた。次はカツオブシの選定だ。買ってきた削り節の中から、候補カツオブシを選ばなくては。スターの原石を発掘するのだ。


こういうまっすぐな、クセのないタイプがいい。

せっかく幅が広くても、よれていたりするのは却下。

さあ皆、切磋琢磨するのだ(最後までこの設定でいくぞ)
切磋琢磨、っつっても私がちまちま切っていくだけだが。

カツオブシはもともと人型に切り抜くためのものではないので、使える切片は徳用袋の中でもほんの一握りである。その上、いちおうハサミを入れることはできるが、少しでもハサミさばきを間違えるととたんにヒビが入ったり崩れたりで、どんどん候補者が落選していく厳しい審査となった。


ややもすると予期せぬ方向にヒビ。君はエキストラで頑張ってもらうよ(要するに出汁)

・・・半日後、やっとのことで数十名確保できた。100名はとりたかったが、とりあえず半数の50名で始めてみよう。先生もう限界です。


染色体に激似!

みんな、よくここまでがんばったわね・・・と、公演を間近に控えて感激もひとしおである。ひとりひとりの顔を見渡す。個性派ぞろいだ。


だぼついたパンツのB−BOY。
元気良すぎ。

さて、彼らのために舞台のセッティングをしよう。つまりお好み焼きをいそいそと焼くのだ。紅ショウガやキャベツも今買ってきた。

焼いたあとダンサーを投入、となるわけだが、果たして練習(してないけど)の成果を発揮できるだろうか。生き生きと踊ってくれるでしょうか。


用もないのに豚&海鮮の豪華玉にしてしまいましたとさ。
とりあえずソースは塗り、どうなるかまったく先の見えない撮影、開始。


実は最初、バサバサッと投入してしまったところ、くんずほぐれつで暗黒舞踏を踊っているかのような絵になってしまった。あまりにもアレだったので、今度はフォーメーションを考えて配置してみたのだ。

やはり暗黒舞踏っぽくなったかもしれない。でも各人、思い思いに踊っている・・・ように見えなくもない。

よく見ると、筋トレにいそしんでいる者が多い。腹筋運動を繰り返していたりする。



彼らがあまりに一所懸命鍛えようとがんばっているので、私も声援を送らずにはいられない。



このあともけっこう長くトレーニングを続けていた。ご苦労様である。
 

考えた当初は、野外フェスのようなノリを想像して盛り上がっていたのだが、思いのほかしっとり筋トレメニューになっていた。このしっとり加減、ダンスというより民謡、音頭のほうかもしれない。ソーラン節、八木節、「カツオ節」、なんてな。

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